4年毎に大虐殺が起きる世界でも、こっそり生きるって決めたんだ。何でみんなして僕にかまうの!?重婚できるからってハーレムなんて作る気もないんだけどっ!

こげら

第1話 

はじめに。


えと、、、完結してない小説ばかりなのに、、、書きかけの物ばかりなのに、、、

新しいお話が出来てしまいまして、、、けど、誰かも話が浮かんだら書いてみるのが一番と言われていたので。  書きますっ! ごめんなさい!完結まで時間かかるかもですっ!


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「あー。さぼりたい」

僕はとぼとぼと、一人で道を歩いていた。

僕?

僕は、大桐 明星おおぎり あかり 女の子みたいな名前だけど、僕自身はこの名前は嫌いじゃなかったりしてる。


どこにでもいる学生で。

どこにでもいるような中学生で。

名前負けしてるねって言われるくらい普通の容姿で。


中学に入ったばかりの僕の背中には、リュックのようなバックを背負っていた。

中にはパンパンに本が入っていたりする。

「ほんとにおっもっ」

学校まではあとちょっとある。

背中の本が重い。

歩いて20分って、近いようで遠いよね。

そんな事を思っていると。

目の前がいびつに歪みだした。


「え?ここで?」

僕は思わず足を止めてしまう。

アスファルトが、ガードレールが、少しだけ歪んでいるように見える。


歪んだ空間から出て来たのは、緑色の身体に、羽と角を生やした生き物。


「何で、妖魔が出て来るんだよぉ」

僕は小さく愚痴をこぼしていた。

僕たちの世界では、4年に一度とんでもない数の妖魔が湧き出て来る。

ワールドクラッシュと言われるその現象は、太古の昔から起きている事なのだけれど、おかげで、人同士の戦争は無いし、争いも無い。

けど、4年経たないで出て来る妖魔が時々いる。

それは、はぐれ とか、魔敵とか言われる。


「妖魔など、そんな下等な者と一緒にしてもらっては困るなぁ。私はギリム。2級魔族なのだからなぁ!いずれ、1級魔族になる事が確定しているこの高貴な私に出会えた事を感謝するがいい!人間っ!」

ギリムと名乗った魔物が、にやりと笑う。


魔族って、、、そんな強さで?

ギリムが片手を振るうと。

アスファルトが、豆腐のように切り裂かれる。

いつの間にか伸びている爪が切り裂いたみたいだけど。

「ははは!恐ろしさのあまり、声も出ないかっ!人間っ!」


めんどくさいなぁ。

僕は目立ちたくないし、こんな所で討伐の感謝状なんてもらいたくもないんだけど。

討伐時の報酬はちょっと欲しいけどね。


「だから、今ここで死ね。ニンゲン」

僕は小さくため息を吐く。

「誰もいないよね?」

周りを見る。

うん。誰もいない。


ギリムの爪が目の前に迫っている。

だから、、、、


遅いんだよ。



僕はその爪を目視しながら、避ける。

爪から、風の妖術が出ているのも知っている。

「こい。【終末ラグナロク】」

手元に重みを感じる。


短剣が手に収まっていた。

風の妖術を切り裂く。

そこまで、多分数秒も経ってない。

「ニンゲン!?」

ギリムが驚いた顔をしているけど。


その顔も。

体も。

バラバラになり、落ちて行く。


僕のこの短剣。【終末ラグナロク】は、多分この世界で最強の武器。

絶対に見つかりたくないし、知られたら大事になる。


これをめぐって争いが起きてもおかしくない武器だもの。

『奪いに来るなら、その力を解放して世界を崩壊させてしまえばいいじゃないか』

この武器の元の持ち主はそんな事を言って笑っていたくらい危ない武器。


絶対に見つかりたくないし。この武器を持っている事で追いかけまわされるのも嫌だから。

僕は、完全にモブとして生きる!



「どういう事かしら」

そう思って生活して来たのに。。。。

後ろから突然声をかけられて、僕は固まりながらゆっくりと後ろを振り向く。



そこにいたのは、すっごく美人の女の子。

170近い身長と、すらりとした手足。

これでもかと言わんばかりに小さい顔に、整った目鼻。

日本人ばなれした容姿と、すこしだけ青みががった長い髪。

そして、その腰には、長剣が添えてある。


霧依 零きりえ れい

同級生で、知らない人はいないくらいの有名人の女の子。


小学生の時に、初めて妖魔討伐を果たして。

2年前の小学4年生の時に、ワールドクラッシュをですごした女の子

中学生で、なんと、1級退魔士の資格を持っている女の子だ。


退魔士とは、妖魔を倒せる人に与えられる資格で、ワールドクラッシュの時に、妖魔と戦い、他の人を守る事が義務付けられている人の事を言うんだけど。

10級から、1級。

その上は、1段から5段まである。


ついでに、僕は退魔士でもなんでもない。

だって、見つかりたくないもの。


『お前なら、殿堂だなっ』

あいつなら、そう言って笑ったと思う。


「今の、、、妖魔じゃないでしょ」

えと、、、見られた、、、?


「さあ。。。。僕、良く分からないから、、、」

「そんな事ないでしょ。あなた、いたでしょ」

そういえば、妖術が見える事も、退魔士の条件だった。


「さあ、、、」

何事も無かったかのように。

リュックを抱え直して。そっと短剣を消して。

僕は歩き出す。

「待ちなさい!」

霧依さんが、叫ぶ。


ほっといてよぉ。僕は目立ちたくないだってぇ。


「待ちなさいっ!」

一瞬。

ちょっとっ!

僕は、思いっきりその場で飛び上がる。

足元を剣筋が通り過ぎて行くのをしっかりと確認する。

鞘はついているみたいだけど。


「んっ・・・・!」

驚いた顔をしている霧依さん。


「あなた、、、」

やばっ。

やっちゃった。

「レイっちーーー。突然走り出すからっ。置いていかないでよー」

もう一人の女の子が息を切らしながら走って来るのが見えた。


「何なの?何かあった?」

「ううん。何もないから。うん。何もない」

僕はそれだけ言うと、さっさと歩き始める。

「レイっち?」

女の子が、霧依さんの顔を不思議そうに見てる。


「私の剣を、、、避けた?」

霧依 零は、茫然と、歩いて行く男の子を見つめていたのだった。




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