第3話 壊して解決

 歩きスマホはあの一件以来控えていますが、僕はよく町中を歩くようになりました。東京の街はとても広くて楽しいです。今まで気づきませんでしたが、とても歩道が広くて気持ちよい道もあればちょこっとしか歩道が無くて、自転車が来たら誰も通れなくて危ない歩道もあります。車椅子やベビーカーの人もすごく不便にしています。よくよく見てみると、やっぱり大通りの交差点が危ない。ここが広くなったらな・・といつも思います。お役所の人も頑張っているのでしょう。ところどころ歩道になっているところもあります。ですが交差点の所にある家が無くならない限りベビーカーのお母さんも、車椅子のおばあちゃんもずっと困り続けるのでしょう。僕は歩道が広くなったらいいなと思い、いつものノートに書いて21日間ピローソリューションをしました。

 

 役人が家を売れ土地を売れとうるさい。そもそもこの土地は父の代に買ったものだ。戦後すぐに都市計画線が引かれたとか知るか。ここが歩道になれば地域のためになるとか知るか。とにかく俺はこの家を守りたいんだ。というのは建前だ。とにかく金が気に食わない。そんなのは10年前から言っている。それなのに提示される金額は全然上がらない。ふざけてんのか。世のため人のためとお題目述べるなら、相応の金を積むべきだろう。土下座させたり暴言を吐いて辞めさせた役人は数しれない。いくら担当が変わっても金額は変わらない。腹立たしい。だからもう役人に会うのも鬱陶しくなってきた。家の壁を選挙ポスターで覆い尽くした。右も左も関係ない。とにかく役人の天敵は政治家っていうのは決まっている。何度も強制収用にかけられそうになったこともあった。だがその度に議員バリアで逃げ切った。俺の満足する金、毎日ソープに通える金を持ってくるまでずっと居座ってやる。

 さて今晩はどこのソープに行こうか。ネット検索しながら勃起が止まらない。畜生。選ばないで毎日行きたい。毎日5Pしたい。学も何もない俺だが、この家だけが切り札だ。畜生、畜生。ち、、、

 「グチャゴチャゴボゲロ!」


 ダンプトラックが民家に突入、住民死亡・家屋全壊 産業廃棄物散乱で土壌汚染の懸念も

 〇〇市で〇月〇日午前〇時ごろ、ダンプトラックが民家に突っ込む大規模な事故が発生しました。住民1人が死亡し、家屋は全壊。さらに、ダンプに積まれていた産業廃棄物が周辺に撒き散らされ、土壌汚染の懸念が高まっています。現場は〇〇市〇〇町の住宅街。運転手の男性(〇〇歳)が運転するダンプトラックがカーブを曲がりきれず、道路を逸脱。そのまま民家に突っ込み、家屋を完全に倒壊させました。住民の男性(〇〇歳)が家屋の下敷きとなり、救出されたものの搬送先の病院で死亡が確認されました。ダンプには産業廃棄物が積まれており、衝突の衝撃で廃棄物が周辺一帯に飛散。付近の道路や庭に廃棄物が散乱する事態となりました。

 近隣住民は「爆発のような音がして外に出たら、家が崩れていた。廃棄物が飛び散り、異臭がすごかった」と恐怖を語りました。また、「廃棄物が土に染み込んでいるようで、この先の生活が心配だ」と不安の声も上がっています。

 撒き散らされた産業廃棄物には有害物質が含まれている可能性があり、専門家が土壌や地下水の汚染状況を調査中です。地元自治体は「環境への影響を最小限に抑えるため、迅速に対応する」とコメントしていますが、周辺住民からは早急な対策を求める声が強まっています。

 警察によると、運転手の男性は「急にハンドルが利かなくなって勝手に動き出した」と説明しており、飲酒や居眠りの嫌疑はないとみられています。現在、業務上過失致死傷罪の適用を含め、事故の詳細な原因を調査中です。また、行政は被災した家族への支援や、廃棄物処理、環境回復に向けた対応を急いでいます。

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