時折不意打ち気味に、数学の公式や物理学の知識を問うような言い回しが挟まるあたり、実に理系的な文章を感じさせます。
ただ、自分は高校生の頃の学習を結構サボり気味……というか、難しいことから逃げてしまっていたので、その言い回しを100%の意味で理解できないのが歯がゆいところ。
とはいえ、高校生がこういった言い回しを胸の内で繰り広げているかと思うと、実に等身大の青春を感じさせてくれます。
カチカチの理系少年が、どうやって恋愛という正解が不確かなものを相手取るのか、実にニヤニヤとした期待感を持って見ていられる作品です。