4月
アネモネにずっと翻弄されている。
買ったときからついていた花芽がふたつ、ニョッキリと伸びてきて片方が充実して膨らみ、だんだん色づいてきたなと思ったら4/11にぽんと咲いた。かわいくてニコニコして眺めている。
買ったとき咲いていた花ほど立派でないし少し色合いもハッキリしないが、なんとか無事咲いてくれてよかった。
それにしても花というのは肥料を喰うのだなあとしみじみ思った。花が育つ途中ふつうに水やりして、しばらくいいかと思ったら花芽がへたってきた。調べたら肥料切れでないか、と出てきたので、まだ若干土が湿っているのに液肥をやってみた。
水のやりすぎで萎れたのではないかと思っていたので、まずいんじゃないか……? と思っていたらシャッキリと復活して花をつけたのだから植物というのは人間を翻弄する。なんでじゃ……。
この液肥というのがなかなかのクセモノで、キャップ一杯を8リットルで薄めるのが規定量であるという。8リットルって。うちの猫氏より重たいではないか。
もちろん8リットルの水が入る容器などないので、なかば目分量でうすーく一滴キャップに入れ、2リットルのペットボトルに入れて薄めている。だから規定量とはだいぶ違うかもしれない。
8リットルの液肥を使うとなると花壇とかでっかい寄せ植えになるのだろうか。とにかく我が家ではいささか多すぎるのだった。ペットボトルに作ったやつだって余るからダバダバァと庭に撒いている状況である。
さて、すっかり春めいてきてフクジュソウがポコポコ咲いている。なにやらイチリンソウとかいう白い花も咲き始めた。クロッカスも咲いている。まさしくこの世の春である。
こういうのを「スプリング・エフェメラル」というのだったか。早いうちに写真を撮らないといけないのにずっと雨が降っていてお話にならない。これではヒョロヒョロ伸びてしまう。
フキノトウもすっかりボーボーに伸びてしまった。これ、放っておくとリアルガチの秋田フキになって困るのだ。
子供のころ連れていってもらった東京・上野の国立科学博物館で、展示されていたカラスウリが知っているやつより小さいね、と母氏と話していると、学芸員さんに「どちらからいらしたんですか?」と聞かれて、「秋田です」と答えたところ、「北に行くとでっかくなるんですよ、フキとかそうでしょ?」とざっくりした、半ば偏見のような意見を聞いたのだが、まあわからないでもないなといまは思っている。
たぶんわたしの知っているカラスウリは、かはくに収められているカラスウリとは微妙に種類が違うのではないだろうか。おまん、だれじゃ(おととしの朝ドラの主人公・槙野万太郎の決めゼリフである。モデルの牧野富太郎がどういう人かは存じ上げないが、万太郎は働かずに植物を研究しつづけるというちょっと羨ましい人生を送った男だ)。
それから図書館で手当たり次第に面白そうな本を借りてくるということをときどきやるのだが、借りてきた中に樹木の冬芽の観察の本があって、なかなか奥深くて面白かった。植物は不思議に満ちている。
芽といえばそろそろタラの芽の季節ではないかと思うのだが、近くのタラの木がいっぱい生えているところがバッサリ切られてしまい、今年は果たしてタラの芽の天ぷらを食べられるかわからない。食べたいなあ、タラの芽の天ぷら……。
秋田のヒーローでお馴染み超神ネイガーさんが、山菜で天ぷらにするといちばんおいしいのはコシアブラだ、と昔よくツイッターだったころのツイッターに書き込んでいたがそれはちょっと食べたことがない。
山菜といえば敬愛するラノベ作家・佐々木鏡石先生がカクヨムに連載している異世界転生ファンタジーのなかで、異世界でウサギ汁を作ってアザミを食べる話が出てきて、「そうだよ、アザミの味噌汁はバチクソにうまいんだよ……!!!!」と全自動赤べこになってしまった。祖母が存命のときは年に一度ほど食べていたアザミの味噌汁であるが、すっかり食べる機会もなくなってしまった。
あと、アーティチョークとかいう海外のオシャレ野菜はあの華やかな見た目でありながら可食部は意外と少ない、という動画をなんかで見た。インスタだったかえっくすだったかフェイスブックだったか思い出せない。
それにそろそろレタスの植え付けの支度をしなければならぬ。きっと害虫ウジャウジャつくんだろうなあ。
しかしどんな野菜のタネでも品種改良に携わった人々の、より丈夫でおいしい野菜を作りたいという気持ちが詰まっている。頑張ってレタスの世話をしたい。余裕があったらパセリも植えたい。やりたいことばっかりだ。
さいごに一つ。ニュースを見ていたらコメの苗づくりが始まったというのを報道していた。秋田県はのどかである。コメの高値が続いているのでどうか豊作であれと思う。
ところで今年から作付けされるという「あきたこまちR」であるが、あれは品種改良に放射線を用いたもので、出来上がったコメが放射能を浴びているわけではないのに、なぜ世の人々は文句を言うのだろう。わからない。
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