第6話 受け入れる
「信じられないけど……」
信じるしかなかった。
ちなみにさきほどからログアウトも試そうとしているが、ステータスパネルが開かないのでそれも叶わない。
同じくGMへの問い合わせもできなかった。
俺の身に起こったことを確認していると、少しずつ記憶がハッキリしてきた。
たしかあの最悪の告知を何度も読み直した俺はそのまま意識が遠のいて、そこで記憶がプッツリ途切れていた。
これはつまり、ゲーム終了の知らせがあまりにショックで死んでしまった、ということなのか?
そんなバカな死に方があるものか、と思いつつも他に思い当たる節がない。
それにこの手の不思議な体験はマンガやアニメでよくある異世界転生ものの定石ではないか?
まあ、もし本当にゲームの世界に転生してしまったとしてもそれがなんだというんだ。
現実の俺には生きがいなんてなかった。
いや、「コレクターズ」にしか生きがいを感じられなかった。
もしコレクターズの世界に転生したのだとしたら、それは願ってもないことなんじゃないだろうか。
まあともかく、実際がどうであるにせよ、俺はこの現状を受け入れて行動するしかない。
それしかない、と自分に言い聞かせて俺は次にどうすべきか考えた。
ゲームの定石でいえばまず駆け出し冒険者が向かうのは冒険者ギルドだ。
俺は近くの人にたずねて冒険者ギルドの場所を確かめた。
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