遠い星から来た奇跡。〜 dreamy days 〜
猫の尻尾
第1話:ちょっとヤバげな女の子。
僕の名前は「
65歳の誕生日が来て本日めでたく会社を退職した、めでたいのかどうか・・・。
たいした雇用もなく歳が来たから、はいさよなら。
退職後の目標、年金もらいながら退職金を資金に長年勤めてきた会社の技術を活かして起業するつもり、で俺の愛車は昔のポンコツミニクーパー、ハンドルは重いし
クラッチも重い、だけど長年付き合ってるから愛着が湧いてる可愛い相棒。
今夜はせめてもの退職祝いにとそのミニに乗って、ひとり住まいのマンションから、美味い飯でも食おうと町にでた。
マンションを出て10分ほど走っただろうか・・・なんか車道にうずくまってる人だか犬だかを発見した。
「車道でなにやってんだ・・・危ないだろ?」
僕は歩道側にミニを止めて車道でうずくまってるなにかを、恐る恐る見に行った。
野良犬とかだと噛まれると怖いし・・・。
どっちにしても、このままじゃ交通の邪魔だから、どかなさいと迷惑だ。
近くまで行って、よ〜く見るとそれは人間の女みたいだった。
女って言うか、女の子?
「君・・・君大丈夫?」
その女の子は地べたにうずくまって汗をびっしょりかいてウンウン唸っていた。
助けようと思ったけど最近はへんに触ったりすると、すぐセクハラとか言われる
生きづらい時代だからな。
介抱すらできない。
だけどこのままここに放って置くわけにもいかないだろ?
そう思って僕はその子をお姫様抱っこしてミニまで運んだ。
で、とりあえずは手当てだろうと思って彼女を乗せたまま病院へ連れて行った。
ちょっと心配だったから退職祝いは、また次の機会と思って彼女の点滴が終わる
まで僕は待ち合いで待っていた。
その子は点滴打ってもらったら、よくなったみたいで薬を処方してもらって
ことなきを得た。
よく聞くと昨夜、あさりのバター焼きと生牡蠣をたらふく食ったんだと。
それが腹痛の原因か・・・まあ食あたりだけで済んでよかったんだよ。
「君、もう大丈夫?」
「ありがとうございました」
そう言うとその子は僕に向かってハグしてきた。
めちゃ、いい匂いがした。
「え、え、え?なにしてんの?」
「とりあえず感謝の気持ちです」
「そ、そうなんだ・・・まあ関わりついでだから家まで送ってってあげるから
・・・家どこ?」
「すいません・・・家はこの地球上にはありません」
「は?・・・食当たりの他に頭でも打ったの?」
家はこの地球上にはないって・・・・・・そんなアホな。
女のホームレス?・・・にしては身なりはきちんとしてる。
だけど確かに地球人とは思えないようなメタ系のコスチュームみたいな衣装
着てるし・・・。
改めてその子を見ると、めちゃ可愛い。
まあ、僕の歳で今更、可愛いと思っても孫かもしれないくらいの少女、どうなる
もんでもなし・・・相手にしてもらえるもんでもなし・・・。
改めてその子は僕にお礼を言った。
「どうも、ご面倒をおかけしました、おかげで死なずに済みました」
「このお礼ですけど、なにも差し上げるものがありません、ですから私のご奉仕で
返させていただこうと思いますがいかがでしょう?」
「ご奉仕?・・・ってなに?・・・意味深なんだけど、ご奉仕って」
「ご奉仕です、恩返しとも言います・・・きっと驚かれると思いますけど・・・」
なんか面倒くさそうな女・・・恩返しって大袈裟な・・・。
ハニートラップ?・・・妙に手を出して親切が仇になるってやつ?
「あの、恩返しとかそんなこと大丈夫だから・・・家まで送って行ってあげるから
住所教えてくれる?・・・その地球上にはないなんて訳わかんないこと言わない
でさ」
そしたらその子、上に向かって指を差して言った。
「私の家は雲の上ですから・・・そこまで車では行けませんよね」
(あ〜ヤバい、ヤバい・・・やっぱり関わらないほうがよさそうだわ)
「あの、よかったら、あなたのお名前聞かせていただけませんか?」
「ああ、僕は「
「君の名前は?」
「私「ハニー・トラップ」って言います・・・」
「うそ〜」
つづく。
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