第6話 不人気ダンジョンとポケットの中身

探索者ギルドから不人気である猿山ダンジョンの討伐を依頼された美湖は猿山に来ていた。なぜこの依頼を引き受けたのか?

実は暴れ猿の肉はまずいとされていてどんな不味い肉でも食べる魔ハイエナでも跨いで通るので【ハイエナマタギ】と呼ばれ、安価で取引されているのだが料理の仕方で大化けするのだ。

ギルドに解体を依頼すると解体料をとられるので儲けが全くない。だから人気が無いのだが美湖には秘策が有った。


美湖1人だけで暴れ猿を殲滅させた後猿の死体を錬金術の技で肉と毛皮と牙と骨とに分けて解体したのだ。

牙は簡易な弓矢の矢のやじりにしてみた。木材だけのよりも貫通力が上がったが使い捨て用にしか出来ない。骨は肥料の原料にした。肉は評判通り硬くて不味かった。硬さの元の筋だけを取り出して骨と一緒に肥料を作ると非常に高性能な肥料が出来上がった。自宅の菜園の肥料にして重宝している。


肉はというと臭みをとるハーブ、肉を柔らかくするキノコや野菜と一緒にポケットの空間に閉じ込めておくと2時間くらいで臭みがなくなった。それをミンチにしてタマネギと【ビミタケキノコ】のみじん切りと混ぜ合わせてオーク肉のミンチとコネコネして形を整えて焼くと美味しいハンバーグが出来上がった。

原材料がほぼタダみたいなものだから屋台でハンバーガーにして売り出そうと思っている。入手困難なのはビミタケキノコだが魔界の森から美湖の自宅の畑に移植して育てているからタダみたいなものだ。これを1個200ドール(銅貨2枚)で売るつもりだ。


で、約1㎞先に、暴れ猿のボスがいる。ボスのいない猿の集団など烏合の衆だ。先ずはボスを倒しておこう。

美湖は魔力銃をライフル銃タイプに変形させ、スコープを覗いてボスを狙う。この場合の有効射程距離は2㎞だから1発で仕留められる。

魔力銃の特徴として発射時の爆音がしないということだ。だからどの猿も何がおこったのか解らないままボス猿を失うことになった。

美湖は猿共に逃げられないようにシールドで囲って殺戮を開始した。魔力銃はマシンガンタイプに変えてある。無音のまま仲間が次々に動かなくなっていくのに猿たちはパニックになって走り回る。だが見えない壁にぶつかってますますパニックになる。しかもその壁は徐々に狭まってくるのだ。

キーキー悲鳴を上げて逃げ回るが、同じところをグルグル走り回ることになった。しかも仲間の数もドンドン減っていくのだ。

1時間もたたないうちに2つの群れを残して暴れ猿は死に絶えた。

なぜ2群れ残したのかというと全滅させてしまうとリポップしない恐れが有るからだ。そうなっては激安ハンバーグを売れなくなってしまう。あくまでも万が一を考えてのことなのだ。


死体は美湖のジャンバーの左脇のポケットに収納されていく。

右脇のポケットは食料品と商品専用だ。

ついでに言うと右胸ポケットは探索探知の魔道具が入っている。左胸ポケットは魔力復活増加の魔道具が入っている。

美湖自身の保有魔力量はこの世界の平均値の200しかないのだがこの魔道具のおかげで上級魔法を長時間、多くの回数使えるのだ。

カーゴパンツの右腿ポケットには魔力銃と魔力弓が入っていて

左腿ポケットには愛刀の日本刀【晴天】と手裏剣と魔力バールが収納されている。右尻ポケットは予備に、空のままにしてある。その内に隠し武器でも作って入れておこうと思っている。

左尻ポケットは愛車のランク君の居所だ。誰だ?俺もそこに入りたいとか思ってる奴は!


ということでこれまで誰も開けることが無かった地下1階への扉が開いたのであった。

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