第3話 自由人になったら。

自分にこだわらなくなって、自由人になったら、面白いことが起こった。

小説を書くとき、キャストたちが、自由に、勝手に、それぞれ、動いてくれるのだ。

キャストそれぞれに、僕の心が分散されて、魂があるみたいになった。命あるみたいに生きたのだった。

「ストーリーに、生き生かされるキャストそれぞれ。」

僕は、こんな、執筆哲学を持った。

キャストが行きたいと望む方向に、僕は、ペンを運べばいいのである。

作品のストーリーは、キャストそれぞれに任せる。それは、楽しい。

キャストそれぞれは、作中を、飛ぶ、跳ねる、駆ける、委ねる、休む…。

書いていて、こんな面白いことはない。

計算して書く必要はない。

タイトルだけ決めて、キャストそれぞれが織りなすストーリーが、テーマから外れたら、執筆を、おしまいにする。それまでは、ストーリーは、全くの自由。

人生も、一つのストーリーだとしたら、

なんだ、自分の人生は楽しいではないか。精神疾患者の僕も、素直に、そう思う。

自分の文学 楽しい道…。


人の仕事の目的は、お金よりむしろ、人と人とが結びつくことだと僕は、思う。

キャストそれぞれゆえに。人それぞれゆえに。

つまり、人間の物語です。

人間の物語は、薄汚れているかもしれない。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る