邪龍討伐物語〜時の賢者と光の勇者〜

@Intriguing-Corridor

第1話 出立

───ジャリューニオソワ朝レテヤバイーゾ王国、王城────


謁見の間。重々しい音とともに扉が開かれ、一人の若者が足を入れる。


彼は『勇者』と呼ばれる青年であった。


勇者が前に出ると、国王『ヤバイ・タスケテ』は言う。


「邪龍に国を荒らされてやばい。勇者助けて。」


「いいよ」


「感謝感激雨あられ。この伝説の剣を持って行っていいよ。」


勇者が快諾すると、王は勇者へと近づき、剣を渡した。


勇者は剣を受け取り、そして、国をあらず邪悪なる邪龍の討伐に向かった───。


♢


「しかし、1人では不安だ。酒場で仲間を募ろう。」


その後。王城から出ると、勇者はまず王都の酒場へ向かった。


「おーーーーーーーい!!!!誰かーーーーーーーー!邪龍を一緒に討伐しようぜーーーーーーーーーー!!!!!!」


「いいよ」


すると、白い服の女が立ち上がり、答えた。

酒場の光も美しく反射する黒い髪を持ち、それっぽい雰囲気を身に纏う美しい女であった。


「やったぜ。」


勇者は喜び、そして問う。


「お前は何ができるんだ?」


「時間を操れます。」


「そりゃいいぜ。俺は色々できるぜ。ところでお前の名前はなんだ?」


「時の賢者です。」


「本名は?」


「本名です。」


「…………。」


「…………。」


気まずい。


「…………いい名前だと思うぜ!俺も勇者じゃないのに勇者って名前だし。」


「なんか私より可哀想ですね。」


かくて、勇者は旅の仲間を得た。


♢


──邪龍の住処───


その日の夕暮れ。もう烏の鳴いている頃。長い旅の末、勇者一行は邪龍の住処にたどり着くことができた。


住処にはエアコンが完備されており、また玄関から見えるだけでも3つほど部屋がある。

靴を脱ぎ玄関を上がると、勇者一行はアロマの残り香がすることに気づいた。

邪龍は寝る時にはアロマを炊いているようだ。


「こんちゃー。邪龍いますかー?」


「この内装世界観ぶち壊しですね。」


すると、邪龍が現れた。


「これはこれは矮小なる存在たちじゃないですか。どうしたんですか?」


勇者は勢いよく答える。


「邪龍!お前を殺す!」


「あーそういうやつですか。いいじゃないですか国のひとつやふたつ滅ぼしても。」


「ダメです。」


「そういうことだ」


「えー。」


そして、勇者は邪龍に切りかかった!


「覚悟おおおお!」


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