ライトノベル作家は他ジャンル作家の夢を見るか
なぜ作家ではなくてライトノベル作家になるのか?
まずは少女漫画ではなく漫画家になった例を見てみよう。
初期の石ノ森章太郎、松本零士、何とあの赤塚不二夫も少女漫画を描いていた。古っ。個人的には新谷かおるも入れておこう。でも古っ。でも知ってのようにみんな他ジャンルを描きはじめた。
手塚治虫は何作家?
『鉄腕アトム』『リボンの騎士』『ふしぎなメルモ』『ブラック・ジャック』『火の鳥』などと様々なものを描いていた。
ではライトノベル作家になりたいという理由は何だろうか?作家ではなくライトノベル作家だ。ここで自分でライトノベル作家と限定する必要性はないと思う。世間が何と呼ぶかは世間に任せよう。
みんな作家として描きたいものを描いて、読んでほしい人に読んでもらえるように描くはずだよね。そしてそれはジュブナイルになるかもしれない。ライトノベルかもしれない。純文学かもしれない。はたまた大衆文学かもしれない。ミステリー、歴史物、サスペンスなど。
作家は作品のキャラ、テーマ、ストーリー、対象読者のために文体も語彙も変えるはずなんだ。子どものために描くなら、子どもがわかるように言葉を選ぶ。思春期の子に向けるならそう描く。社会人、男女……。
エド・マクベインは98分署97?シリーズという硬派な警察ものを描いている。黒澤明監督『天国と地獄』のモチーフになった『キングの身代金』という作品を挙げておこうかな。そんな彼は別名義エヴァン・ハンターで軽快なコメディなども描いている。ホラー作家と呼ばれているスティーブン・キングも描いたジャンルはたくさんある。日本の作家では伊坂幸太郎はどうだろうか。梨木香歩はどうかな。ノンジャンル作家だ。
またハードボイルドの巨匠レイモンド・チャンドラーは、映画脚本も手がけている。SF、パニックものやサスペンス、冒険もの、時代ものなど描きわけるマイクル・クライトンなどもいる。彼は映画監督もやった気もする。ごめん。忘れたけど。
自分でライトノベル作家というレッテルも貼らないことだ。作家としていろんな文体、いろんな表現を使いこなすことになるはずだ。
そうすれば〇〇はおもしろいライトノベル作家だよね。おもしろいミステリー作家だよねなど、読者がつけてくれると思うんだ。
狙いすぎるのはよくない。
ではでは。
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