自分でレーベルカラーをつけるな
受賞したいよね。
ニューヨークへ行きたいかっ!
で、レーベルが何を求めているのか研究する人は多いはずだ。特に今の若者はタイパ、コスパに敏感だからね。良いことだ。
で、ここで注意だ。
レーベル研究しすぎると、あなたの作家としての寿命は延びるのか縮まるのかだ。とあるレーベルが求めているものしか描けなくなる。
面倒は見てくれない。
彼らは会社組織だからね。
奴隷だよ。
同じようなものを量産する奴隷にならないように気をつけよう。
アメリカの作家クーンツは「自分にレッテルを貼るのはよそう」と言っている。SF、ミステリー、ホラー、サスペンスなんでも描いている作家だ。ま、アメリカの作家はエージェント制でエージェントが売り込むんだけど、日本は編集と対等ではないから、こうした奴隷が生まれる素地があるんだね。
昨今、ネット時代、コンテストではレーベルの求めるもの以外の作品(良いもの)が集まる傾向にある。
レーベルは自分たちに合わないものは落とすし、理由は言わない。だからあなたが描いたものは、ブラッシュアップしながら、あちこちのコンテストに出すことをお勧めする。
例を出して申し訳ないとは思うけど、『某出版社第一回漫画原作大賞』が開催される。開催要項はA4サイズの企画書と1話分のストーリーだ。
素人を舐めとる。
これはプロやセミプロで行われるコンペをラノベを描いている素人の人たちにも出してきたにすぎない。
こんな条件、アマチュアの誰ができるんだということだよ。漫画コンテストした方がマシだ。某出版社は安いコストでプロレベルの原作を手に入れたいんだなということだ。
かつて某出版社は一般漫画雑誌でも同じようなものをしていた。月間でやっていたが、一年も続かなかった記憶がある。ミスマッチなのだ。
他でも公募ガイドでは、ゲーム会社が作家向けにシナリオを募集した後のインタビューが載っていた。
これは正直な社長で「かんばしくなかった。作家とゲームシナリオはミスマッチでした」と語っていた。
漫画原作大賞にも同じことが言える。小説や映画をコミカライズするのが漫画家と編集の仕事だろ?
↑こんなものはもともとは漫画家や編集者がしてたもんだ。もしくは報酬払ってプロに頼むんだよ。
おそらくこうだ。
ラノベ界隈に漫画にできそうなコンテストで作品がたくさんある。プロレベルもいるから手っ取り早くやろう。絵描きも持ってきて、やらせれば簡単にできるだろとね。
あなたは漫画原作者になりたいのか、脚本家になりたいのか、小説家になりたいのか考えて出さないといけないと思うんだ。
レーベル研究も読者層、作品傾向、そこに足りてない作品くらいにとどめることだ。絶対に自分で自分にレーベルカラーをつけるな。
ではでは。
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