第5話 ラノベを書くのは難しい
ChatGPTで軽妙なラノベを書こうとしても中々難しい。
特にo1proというモデルを使うと、不要な文学的表現を使ったり、文章が固くなったり、会話のテンポが悪くなる事が多い。
試しに下記のプロンプトを実行してみた。
「学園を舞台にしたラノベを1000文字程度で作ってください。」
すると下記のような話が出来た。
僕の名前は御影ユウ。高校二年生の春、まるで新しい世界が広がるような希望に胸を躍らせていた。
だけど、実際の学校生活は案外平凡で、毎日同じ教室と廊下を往復するだけ。
そんな日々が変わり始めたのは、ある転校生との出会いがきっかけだった。
その転校生、神楽坂レイナは長い黒髪に涼しげな瞳が印象的な美少女で、入学初日からクラスの注目を一身に集めていた。
けれど彼女はいつも一人で、誰とも積極的に関わろうとしない。
好奇心に駆られた僕は、思い切って声をかけてみたのだ。
「ごめん、何か用?」と最初は冷たい態度のレイナだったが、一度話し始めると意外にもおしゃべり好きらしく、古い文献や不思議な植物について熱心に語り出した。
その姿に僕は不思議な魅力を感じ、次第に彼女との時間を楽しみにするようになった。
ある放課後、僕は校舎裏の庭でレイナを見かけた。
彼女の周囲に、まるで小さな光の粒が舞っているかのように見えたのだ。
何かの見間違いかと目をこすったが、どうやら本当に彼女の周りに淡い光が集まっているようだった。
不審に思った僕はこっそり近づくと、レイナは何か囁くように声を出していた。
「来ないで、バレるから」
そう呟いた瞬間、光の粒はスッと消え、いつもの静かな彼女に戻ってしまった。
まるで魔法のような、不思議な光景だった。
翌日、あの光について尋ねようとすると、レイナはぎこちない笑みを浮かべて視線をそらした。
「ただの蛍みたいなものよ。気にしなくていいから」
そう言って話題を打ち切られてしまう。
けれど、僕の胸の中に芽生えた好奇心は大きくなるばかりだった。
そんなある日、学校に奇妙な噂が広がった。
夜になると校舎の窓から、青白い光が漂うのを見たという。
友人たちは怖がったが、僕はレイナのあの光を思い出し、何か関係があるのではないかと考える。
そして放課後、僕は一人で校内を探検することにした。
誰もいない廊下を歩くと、微かな足音のようなものが響いてくる。
恐る恐る音のする方へ向かうと、人気のない理科準備室の扉がわずかに開いていた。中を覗くと、そこにはレイナの姿があった。
彼女は古びた書物を広げ、光の粒を操っているようだった。
「やっぱり、見られちゃったわね」
不意にレイナが振り向き、恥ずかしそうに微笑んだ。彼女は代々受け継がれた不思議な力を秘めていて、その力を使って夜の校舎を浄化していたという。
負の感情を吸い寄せるこの学園を守るために、ずっと一人で戦っていたのだ。
僕はレイナの秘密を知ったからには、もうただのクラスメイトではいられない。
彼女と共に、学園に巣食う闇を払う手伝いがしたいと思った。
校舎に残る古い伝承や不吉な噂を調べながら、二人で巡る夜の学園。
そこには平凡な日常を超えた、眩い世界が広がっていた。
僕の退屈だった学生生活は、こうして一瞬にして特別な物語へと変わっていく。
「これってラノベ?」と言いたくなる不思議な話ができた。
とりあえず、登場人物同士の会話が少なすぎる。
登場人物同士の会話文を増やすため、以下のプロンプトを実行してみる。
「学園を舞台にしたラノベを1000文字程度で作ってください。
ラノベを意識した平易な文体にしてください。
描写もシンプルに状況を分かりやすくしてください。
文学的描写は少なめに、常用漢字外の文字も減らし、中高生にも読みやすいようにしてください。
状況はなるべく、会話を中心に描写して、地の文章はなるべく使わないようにしてください。
会話文の後には改行をいれてください。
場所移動、時間移動時は地の文章での説明を入れて下さい。」
すると以下の小説ができあがった。
「ねえ、聞いた? 隣のクラスにすごい転校生が来たんだって。」
「うん。朝のホームルームで先生が言ってた。名前は、桐生(きりゅう)レナらしいよ。」
「へえ。どんな子なんだろう。やっぱり美人なのかな?」
「さあ。でも、すごく目立つ雰囲気らしいよ。見てみたいよね。」
――昼休み、校内の廊下――
「ねえ、あれがレナさんじゃない?」
「ほんとだ。すっごくきれいな髪してるね。でもなんか近寄りがたい感じがする。」
「ちょっと声かけてみようよ。」
「え、無理無理。急に話しかけたらびっくりされそう。」
――放課後、教室――
「レナさん、今いいかな? 俺は二年B組の瀬川(せがわ)カイっていうんだ。困ってることない?」
「瀬川君、だよね。ありがとう。でも、まだ慣れてなくて……教室がよくわからなくなるんだ。」
「そっか。じゃあ、今日は一緒に校内を回ろうか。」
「いいの? 助かるよ。」
――校内を一緒に歩きながら――
「ここが図書室で、あっちが理科室。あとは……気になる場所ある?」
「すごい。こんなに広いんだね。あとで図書室に行ってみたいな。」
「本が好きなの?」
「うん、小説が好き。あとは、昔の言い伝えとかも興味ある。」
――翌日、昼休み――
「昨日はありがとう、カイ君。少し慣れてきたかも。」
「ならよかった。でも、なんで言い伝えとか好きなの?」
「昔、母から不思議な話を聞かされたんだ。学校にも七不思議とかあるって聞いて、わくわくしてる。」
「ここにもあるらしいよ。夜、体育館に幽霊が出るとか。」
「幽霊!? こわいような見てみたいような……」
――放課後、体育館裏――
「ちょっと暗いけど、大丈夫?」
「うん。カイ君が一緒なら平気。」
「ありがとう。……あれ? なにか光ってる。」
「本当だ。ステージの奥から小さな光が……」
「行ってみよう!」
――ステージの上――
「うわっ、古い紙が散らばってる。これってお札(ふだ)かな?」
「どうやら結界とか、そういうものらしいね。」
「学校の七不思議、本当だったんだ。」
「ここに何か封じ込められてるのかも……」
「でも、怖がって逃げるのは嫌だな。こういうのを見つけると、逆に燃えちゃうタイプなんだ。」
「私も! 転校生だし、新しい学校でわくわくすること見つけたいしね。」
「じゃあ一緒に調べようよ。学園の七不思議の真相をさ!」
「うん。私も協力する。これからよろしくね、カイ君。」
――こうして、俺たちの放課後は不思議な事件を追いかける冒険になった。まだ何が起こるかわからないけど、退屈な日常とはもうお別れだ。僕たちはわずかな光を手がかりに、この学園の秘密に踏み込んでいくのだから。
会話が増え、テンポも良くなり大分ラノベっぽくはなった。
学校の七不思議というテーマは定番だが、面白そうではある。
もっとラノベっぽくするため、プロンプトに盛り込んだ方が良い内容があったら、ぜひ教えて下さい。
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