第18話 2度目の配信
もう配信開始の時間か。
……昼のことは考えても仕方ないな。取り敢えず目の前の配信に集中しなきゃ……。
『はいこんちゃーす、四ノ宮でーす』
・こんちゃ
・挨拶雑だな
・こんちゃ
・ゆるい
『やあやあ暇人諸君、今日はねマシュマロ返信をしていこうと思うよ』
・マシュマロか
・あの匿名の質問箱の……?
・↑説明乙
『はい、まずこれ』
【こんちゃ、好きな教科は?】
『え?教科?何故?』
・何故
・はよ
・教科?
・俺昼休み
・↑教科じゃない
『うーん、古典とか?寝れるし』
・勉強しろ
・ちゃんと受けろ
『え、じゃあ逆に聞くけど。古典……だよ?』
・……
・……
・……
『ほらぁ』
・次いけ
・次
・はよ
『えぇ……まあいいや、はい次これね』
【なんでVTuberになったの?】
・気になる
・気になる
『んー、気分?』
・ふざけてんのか?
・あ?
『怖いって、まぁ真面目に答えると……ニーナちゃんがさ、オーディション応募してくれたら嬉しいって言ってたからさ……』
・許す
・なんだ同士か
・やっぱニーナちゃんだよな
[ニーナ・エレクシス]え〜嬉しいな♡
・え!?
『え、ニーナちゃん?マジ?』
[ニーナ・エレクシス]マジだよ〜コラボする?
『え、そりゃあ願ってもないことデスケド。マジすか』
[ニーナ・エレクシス]じゃあ詳細は追って連絡するね〜
・まじか
・ずるいぞ
『ありがとうございます!!!!!!!』
・でかいわ
・うるせぇ
・鼓膜返せ
『なんか力抜けちゃったから配信終わるわ』
・は?
・まだ40分しか経ってないですが
・おいこら
『じゃあおつ〜』
……なんか疲れた。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
配信を(むりやり)終えた俺は椅子の上で一息ついた。多分後で日下部さんに怒られるだろう。
そして、昼の出来事を思い出す。小鳥遊くんにバレかけていた、いや、まだ疑われているかもしれない。
これからもきっと今日の事のようなことがあるだろうと思うと頭痛がしてくる。声はそのままだし、喋り方もなにも変えていない。むしろ怪しまない方がおかしいくらいだ。
ふと、机の上に置いてある写真立てに目がいく。そこには俺ともう1人、俺の友人が写っていた。
その写真に問いかけるように言葉を発する。
「なぁ、俺はお前の夢を叶えてあげられたのか?」
「……晴真」
-----------------------------
30000PVありがとうございます!
自分でもびっくりしております。
これからも不定期でまったり更新していきます。
次の話まで少し間が空くかも知れません……。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます