無能力の王女の専属騎士は最強の鬼人
もぶだんご
第1部
エピローグ
今の俺は死にかけている。
敵に負けたわけではない、最後の戦いには勝ったのだ。
だが、負ってしまった傷は深く、片目は潰されていて、腹に穴が開き命が尽きるのももう少しといったところだ。
激しい戦闘により利き手を失っている俺は大の字に倒れたまま動けなくなってしまっていた。
(ルビナ王女.....これで貴方は王になれる)
このまま死ぬというのに俺の胸の中には、この先の未来を想像したからか、達成感で埋め尽くされている。
「リーヴァ!リーヴァ!どこにいるの!返事をして」
「リーヴァさん、どこに....はっ、あそこです!ルビナ様!」
薄れゆく意識の中、2人の聞きなれた声が聞こえてきた。
その2人は俺を見つけて駆け寄ってくる。
「これは...すぐに止血を!」
「ルビナ....王女.....勝ちましたよ......これで....ごふっ....貴方は...王に」
冷たくなっていく残った片方の手が、ルビナ王女に握られる事によって暖かさを取り戻す。
ぼやける視界の中で捉えた王女の目には涙が浮かんでいた。
「だとしても!貴方がっ!居なくなったら意味ないじゃない!私の夢を叶えてくれたあなたには、私の創る国を見て欲しかったのに!」
王女の絶叫と共に落ちる涙は俺の頬を伝って行く、俺は言わなくては行けない。
「私も....あなたの国を見てみたかった...」
「なら!」
「ですが.....悔いはありません.....ガハッ」
血が口から出ていく感触と共に俺は最期だと感じた。
(でも...このまま死にたくはない)
「ルビナ王女.....お願いが......あります.......最期は......貴方の手で.....」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます