第13話:罰(その5)「強要される不貞の再現」

夜の静けさを切り裂くように、サマルティアの王子が寝室に入ってきた。椅子に腰掛け、水晶玉を指で転がしながら冷たい笑みを浮かべていた。その前には、ムーンベリクの王女が立ち尽くしている。彼女の表情は緊張と恐怖で硬直していた。


「これは何だか分かるな?」


王子は冷たい声で水晶玉を見せつけた。その表情にはどこか満足げな嘲笑が浮かんでいる。彼は水晶玉に触れ、そこに映し出される映像を見せた。それは、彼がローランシアの王子に変装していた夜の出来事だった。映像の中で、王女は情熱的に抱擁し、自ら舌を絡ませ、愛を語り、普段の王女からは想像もつかない行動を取っている。


「見ろ、これがお前の本当の姿だ。お前は覚えているか?自分がどんな顔をしていたかを。」


王女の顔は蒼白になり、全身が硬直する。震える声で問いかける。


「そ、それを……どうするつもりですか……?」


「どうするつもりかだって?それはお前に思い出させるためだ。あの夜、お前がどれだけ積極的で、どれだけ醜かったのかをな。」


王子の冷酷な声が王女の胸に突き刺さる。涙を浮かべながら首を振り、震える声で懇願する。


「お願いです……もうこれ以上は……。」


しかし、王子は水晶玉を軽く揺らし、映像が明るく鮮明に映し出されるよう調整した。


「これを見るか、それとも国中に公開するか、お前が決めるんだ。お前の愛するムーンベリクの民がこれを見たら、どう思うだろうな?」


その言葉に、王女の胸が押しつぶされるような痛みに襲われた。床に崩れ落ちながら震える声で謝罪を繰り返す。


「……ごめんなさい……私が……間違っていました……。本当に、ごめんなさい……。」


だが、王子の顔には一片の慈悲も浮かばない。


「謝るだけなら豚でもできる。謝罪で済むと思っているのか?」


王子の追及が続き、王女の心は屈辱と羞恥で引き裂かれそうだった。


「さあ、あの時と同じようにやれ。」


「……そんなこと、できません……。」


王子は冷笑を浮かべながら言葉を続ける。


「できない?なら、これを今すぐ公開してやろうか?ムーンベリクの再興どころか、お前の家名も全て失われるだろうな。」


王女は震えながら立ち上がり、声を震わせて答える。


「……分かりました……。」


王子の冷たい命令が響く中、王女は震える手でドレスの裾を掴み、顔を真っ赤に染めながら、一歩、また一歩と彼に歩み寄った。その動作はまるで処刑台に向かうようにぎこちなく重かった。


「お前はあの夜、自分から僕――いや、ローランシアの王子だと思っていた相手を触れただろう?それを今度は僕にしろ。」


王女は涙を拭うこともできず、震える手で王子の胸に触れた。その動作には明らかにためらいがあったが、王子はそれを許さない。


「もっと大胆にだ。お前はあの時、どれだけ熱心だったか覚えているだろう?」


王女の心は羞恥で押しつぶされそうになりながらも、命じられるままに行動を続けた。震える手を王子の肩に置き、唇を重ねる。その行為は拒絶と屈辱に満ちていたが、王子はそれを許さず冷たく命じた。


「そんな態度では不十分だ。あの夜のお前はもっと積極的だったはずだ。自分から求め、身体を寄せていただろう?」


その言葉に、王女の胸は強く締め付けられる。涙をこらえながらも、彼女は命じられるまま、さらに王子へと身を寄せた。その動きには明らかにためらいがあったが、王子の視線が逃げ場を許さなかった。


「もっと大胆にだ。淑女ぶるな。お前があの夜にしたことをそのまま見せてみろ。」


その言葉に、王女の顔は羞恥でさらに赤く染まった。彼女は涙を堪えきれずぽたりと滴を落としながら、震える声で拒絶を口にしようとしたが、王子の冷酷な視線に言葉を飲み込んだ。心の中で何度も抗いたいという思いが渦巻いたが、彼の威圧感に逆らうことはできなかった。


王女は震える手で王子の腰に触れ、ゆっくりと膝をつく。その行動に彼女自身が強い羞恥を感じながらも、王子の冷笑がその気持ちをさらに深めていく。唇を僅かに震わせながら、彼の命じるままに顔を近づけ、恥ずかしい行為を開始した。


「そうだ。それでいい。もっと積極的に、あの時のように動いてみろ。」


王子の冷たい声が、彼女の心を一層追い詰めた。王女は涙を堪えながら、唇を使って王子に尽くす。羞恥と屈辱が胸の奥を締め付ける中、彼の命令通り、あの夜の行為を再現するように努力した。


彼女の震える息遣いと涙がその行為に一層の悲壮感を加え、行為が進むたびに王女の心は崩壊寸前だった。しかし、王子は冷酷な笑みを浮かべたまま、彼女を容赦なく追い詰め続けた。


「ああ、準備はできたぞ。さあ、あの夜と同じように身体を重ねるんだ。」


王女の顔は羞恥で真っ赤に染まり、全身が震えた。彼女は恐怖と屈辱に耐えながら、震える手で王子の胸に触れ、静かに彼に寄り添う。だが、王子は冷笑を浮かべたまま容赦なく続けた。


「違う、そんな控えめなものではなかった。お前は自ら進んで身体を重ねたんだ。それを、今ここで再現しろ。」


王女の心は壊れそうだった。彼女は涙を流しながら、自分からさらに彼に近づき、震える声で言葉を紡いだ。


「……お願いです……どうか、これ以上は……。」


「黙れ。謝罪の言葉は聞き飽きた。行動で償え。」


王子の冷酷な声が響き渡る中、王女は目を閉じ、全てを受け入れる覚悟を決めたかのように王子の身体に自分の身体を重ねた。その動きはぎこちなく、羞恥と恐怖が混じり合ったものだったが、王子の視線が彼女を許さない。


彼女は涙で濡れた顔を伏せながら、信じられないほど恥ずかしい行為に手を染める。震える指で王子の肌に触れ、無理やり情熱的な振る舞いを真似た。その間、彼女の胸の中には耐え難い屈辱が渦巻き、涙が止まることはなかった。


「そうだ、それでいい。もっとだ。あの夜のように、自ら求める態度を見せろ。」


王子の言葉に追い詰められるように、王女は震える声で彼を呼び、肌を押し当てる。羞恥に押しつぶされそうになりながらも、命じられるままに身体を動かし、涙混じりの声を震わせる。彼女の行動が進むたび、羞恥と屈辱は頂点に達し、声にならない嗚咽が漏れた。


行為が終わると、王子は冷たく言い放った。


「これからも、その罪を一生かけて償え。そして、僕の前ではこの屈辱を絶対に忘れるな。」


その言葉が王女の胸に重くのしかかり、彼女はその場に崩れ落ちた。涙が頬を伝い、嗚咽が止まらない。


「私は……私は……。」


王子は冷酷な笑みを浮かべながら、静かに寝室を後にした。


「私の罪は、いつまで続くのだろう……。」


その問いに答える者は誰もいない。ただ、屈辱と絶望に涙を流し続ける王女がそこにいるだけだった。

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