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1学期最終日の今日は、珍しく後部座席に蓮司と怜央が乗っていて。



その所為でこの車に乗れなかった春希は、彼方のバイクで先に帰った。



あの2人、意外と仲が良かったりする。



今日だってやいやい言いながら、帰って行った。



勿論、彼方の口説き文句を、春希が小馬鹿にしながら、ですが。




後部座席に大柄男2人に挟まれて、あたしはかなり窮屈。



だけど。



時々足が当たっては、素早くドアに身を寄せ「わりぃ……」ってそっぽ向く怜央が、なんだか可愛くて。



あたしの手の上に自分の手を重ねて、微笑んでくる蓮司。


あたしを想う気持ちが伝わってきて、胸が焦げそう。



……でも、蓮司の手の甲を、振動があたしにも伝わってくるほどの強さで叩く怜央。



そして、面白い顔をして睨み合う2人。

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