勇漢
1
蓮司の誕生日が終わり、日常生活もなんなく過ごしている。
テストもオール赤点クリアで、通信簿もごく普通。
あんなに寝ていたのに、アヒルの行進にならなかったのは、不良校だから?
でも流石に担任の先生に『授業中、よく寝ています』って書かれたけど。
「明日から夏休みか……」
「……だね」
助手席の大雅先輩が、切なげに言ったから、あたしも同調した。
夏休みに入るってことは、みんなと会う時間が減るってこと。
小・中学校と、あんなに大好きだった夏休みが、来ないで欲しいとまで思ってる自分がいる。
この頃には、あたしが鬼刃のみんなの一部じゃなくて、鬼刃のみんなが、あたしの一部になっていたんだ。
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