勇漢

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蓮司の誕生日が終わり、日常生活もなんなく過ごしている。



テストもオール赤点クリアで、通信簿もごく普通。



あんなに寝ていたのに、アヒルの行進にならなかったのは、不良校だから?



でも流石に担任の先生に『授業中、よく寝ています』って書かれたけど。




「明日から夏休みか……」


「……だね」




助手席の大雅先輩が、切なげに言ったから、あたしも同調した。



夏休みに入るってことは、みんなと会う時間が減るってこと。



小・中学校と、あんなに大好きだった夏休みが、来ないで欲しいとまで思ってる自分がいる。



この頃には、あたしが鬼刃のみんなの一部じゃなくて、鬼刃のみんなが、あたしの一部になっていたんだ。

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