第7話

自分の席を見つけると、机の横にスクールバッグをかけて着席した。



窓際で話す、男の子。


隣のクラスに偵察しに行く、女の子。



そんな中、前のコに話しかけている優奈の姿が目に入った。


ああいう社交的な性格が本当にうらやましい。



わたしは、どちらかというと…人見知り。


だから、周りは知らない人ばかりで、思わずうつむいてしまった。




席に着いて、10分ほどが経過した頃。



「あの〜…」



ふと、そんな声が聞こえた。


だけど、とくに気にすることもなく、わたしはノートに落書きをしていた。



「あの〜」



また聞こえた。



なんだろうと思い、なんとなく顔を上げてみると――。


なんと、すぐそばで男の子がわたしを見下ろしていた…!



鼻筋の通った顔。


柔らかそうな茶髪の短髪。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る