第19話

ああ、そっか。


話すたび、目が合うたびにドキドキするだけが恋じゃないんだ。 



私はそんな簡単なことに今更気づいた。



ドキドキする理由なんてなくても、春馬に触れられただけで、嬉しくて、ほっとして、そばにいると安心する。春馬が笑うだけで、楽しくて、いつの間にか私まで笑ってる。



手を繋ぐことも、抱きしめあうことも、小さい頃からの当たり前のように、ずっとそうしていて欲しい。




「……あれ?いつから恋……始まってたの?」



恋愛のススメに書きたさなきゃいけない。



「俺に聞く?」



恋愛の定義付けは、人それぞれであって、必ずしもそうである、と決めつけるコトは、誰にもできないのだ。



春馬が笑って、私もなんだか可笑しくて、二人で声を上げて笑った。




そのあと、私達はこの恋を確かめるようにもう一度キスをした。



初めてなのに初めてじゃないような、でもいつまでもしていたい、幸せなキスだった。

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