読み進めるうちに〝なんと、私の妻である〟とあって「おや?」と思うわけです。 ほう、この主人公め、酒精に酔った勢いで、手前の女房自慢でのろけていやがるな……と思いきや。 幻想に純情の人情噺、干支に絡めて――結局おいら、当てられちまったのかな? 春からめでたい、お話でした。
寄合で飲まされて家に帰ってみれば女房が半分蛇になっていた。それでも慌てたり怯えたりすることのない主人公果ては女房と仲良く……。しかし、翌朝目覚めてみれば。正月らしいおめでたい短編です。