父の遺言

ひなたぼっこ

プロローグ

 令和4年早春。

 沢山の思いを胸に、父は永い眠りにつきました。

 それまで、何度も聞かされたのは、幼い頃、故郷高知の街を焼き尽くした空襲、街が焼け野原になり、その中で人に傷つき人に救われ翻弄されながら生きてきた記憶。幼かったけれど、忘れることができないし忘れられてはいけない、と書き記してくれた大切な物語を遺して。

 今からお伝えするのは、父に託された物語です。遠い国の話ではなく、この国の、少しだけ前の物語。父の思いを繋ぐため、ここに記します。


父の遺言~遺したものがたり~として。

 

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