第5話 幼少期へ

「……っちゃま」

「…っちゃま!」


声が、聞こえた。

すでに僕は、死んだはずなのに。


「坊ちゃま!!!」


声と同時に、明らかに僕への物理的な衝撃が僕を襲う。


「いってぇ!」


反射的に、声が出た。

…声が出た?


即座に目を開く。


そこには、どこか見覚えのあるが広がっていた。


「全く、私の目を話した隙に居眠りとはいい度胸ですな。レメク様に言いつけますぞ?」


目の前のまさに執事ですといった格好の老紳士が言う。


いや待て、本当に待ってくれ。

どうして僕は生きているんだ?

僕はさっき、多分おそらくタイムリープする呪文を使わずに死んだはずだ。

なのにどうして生きている。

それも


いきなりの状況に困惑が止まらない。

「どうして?」や、「なぜ」といった疑問が脳内を埋め尽くす。


「あぁ、なるほど。ですか」


目の前の推定執事紳士さんが何か納得したようにうなずく。


「ノア様、あなたは何度死にましたか?いつの時代から戻ってこられましたか?いや、そもそも――」


明らかに、今の僕の状況に的を射た問い。

なぜかわからない。けれど、この老紳士は僕の状況を予測している。

その事実に驚き、震えていると


――「


これまでの僕をすべて見てきたとしか思えない、

そんな問いを投げかけてきた。


「なんで、、、」


「驚きを通り越したら怖い」とよく言うが、僕の状況はまさにこれだ。

僕が死んだことを把握していて、なおかつ僕が転生したことも察している。

こんなの、怖くならないわけがない。


「ふむ、混乱しているようですね。それでは、ここでいつもの対処法を、、、」


そういいながら老紳士が手に持つ杖を抜く。


「え、ちょまッ――」


そして出てきたのは、見るだけで分かるほど鋭い刀だった。

逃げようと対上がろうとするが、なぜか体が動かない。


「――大丈夫です。どうせあなたは生き返ります。なんせあなたはのですから」


そう言い、老紳士は現在進行形で金縛りにあっている僕に容赦なく刀を振り落とすのだった。


ーーーーーーーーーーーーーーー


主人公の死亡は、終わらねぇ!

ちなみに前回のログで強化されてたけど時系列的にはこのちょっと後だって思ってね

何も考えずに書いたせいで時系列とかがおかしくなってるから


星評価、ハート、コメントよろしくお願いします!!

それが僕のモチベになります!!

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