七行詩(古墳の傍まで行くと~)

タニグチ・イジー

七行詩


  ○


古墳の傍まで行くと

死者たちがぐるっと池の周りに座っている

どうして死んだのかと尋ねてもあまりにも昔で

皆、口をつぐんで古墳をジッと見ている

もうそこには誰もいない、と言いたくなるが

私も黙ってにいっしょにそれを見つめる

今にも昔にも「何時代」という名前はない



(20200311)

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七行詩(古墳の傍まで行くと~) タニグチ・イジー @IzzyAPoet

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