第03話 咲楽子先輩とわたしの微妙な関係(3)

 ──あれから三日。

 その間、咲楽子さんは来てない。

 それはそう。

 二人揃って、流行期よりちょっと早めの風邪。

 あの日の翌朝から、高熱と激しい倦怠感……。


 ──ピロロンッ♪


『なっちゃん、大丈夫? こっちは軽くなってきたけれど』

『わたしも軽くなってます。大丈夫です』

『風邪、やっぱりあたしが実家から貰ってきてたみたい。本当ごめんっ!』

『気にしてませんから。また、うちへ食べに来てくださいね』


 「WELCOME!」のウサちゃんスタンプを添えて、LINE終了……。

 そう……咲楽子さんは、悪くない……。

 悪いのは……なわたし────。


「こほんっ!」


 天網恢恢てんもうかいかいにしてらさず。

 天はしっかりと人々を見てて、悪事を許さない。

 いつか学校の先生になったら、生徒へしっかり教えようっと……。

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