第37話
「かわいい声……
梓ももう大人の女性だしね。
感じてくれてるの? うれしいなあ」
そういうと彼の唇が耳から首筋へ這っていく。
私が声を押し殺していると、今度はほほにキスをした。
「我慢しないで……
そんなに唇をかんだりしたら、血が出ちゃうよ。いけない」
そういってキスを落とした。
唇を長い間塞がれて、息の逃げ場をなくし、勢い余ってハッと口を開いて酸素を求めた。
生暖かい空気と共に、ぬるりと彼の舌が入ってくる。
私の舌をさぐり、絡ませ、吸い付く。
頭の芯がしびれて、体の先に神経が届かなくなる。
たまに「舌を出して」と指示をされ、私は仕方なく従い、そしてさらに彼にしびれさせられる。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます