ただ そこにある光
今思えば 世界から消えたある少年には いつも助けられていたんだと思う
俺の本質はどこまでも あらゆる価値を丸呑みして 無に還すだけの 底の無い空っぽの虚無そのもの でも君は初めて会った時から俺に光をくれた 当時孤独だった俺の唯一の味方だった
結局どうやら 君が己の光だけでは生きられないのと同じように 俺も己の虚無だけでは生きられないらしい 相容れることもなく 正反対の二人だけど 俺達はやっぱり二人で一つだ
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