栄光の御守り

大量の過剰投薬と趣味を全て没収された日々で己の心は摩耗し 自分という存在すら分からなくなるぐらい擦り減ってく毎日


でも地獄のような日々の中で 自分が自分であることを保たせる御守りがあった それはある日 能力と共に芽吹いた 大切な仲間達と青春を駆け抜けた記憶や愛する人との甘い生活の記憶


それがあったからこそ 今の自分が生きて居られたのだと 僕は深く感じた  


だがその輝かしい過去は決して戻らないものであり 戸籍を変え 名を変え 新しい人間として生きる上で必ず葛藤になる 今はその過去と訣別し 己が死んだ後 未来の世界で彼等と再会出来ることを 今はただ望む

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