第777毛 記録者ジャック・サンセイによる抜粋 幸運の書

---- --- より


一部を抜粋



ラキ「……………父上」



父親「なんだ? 話は済んだ。はやく行きなさい。私はまだやることがあるのでな」クルッ




父親はそう言うと




ラキへ背を向ける。






ラキ「……………そうですか」







ラキは






その背に












ラキ「やること、というのは、『このセカイを見限って、別のセカイへ行く術を探すこと』でしょうか?」













ピンッ








ラキ「!!」









空気が






空間が







張り詰める。











父親「……………そうか………そうか…………」ズ…





ラキ「!!!!」グッ






父親は





ゆっくりと振り返る。







その目は






先程とは比べ物にならない『冷たさ』を放つ。








ラキ「っ……父上…」




父親「やはり、念話にするべきだったな。……少々浮かれていた私が悪いか………。まぁ、良い。『全て消せば問題ない』」



ラキ「!! …父上……『消す』とは………」


父親「息子よ」


ラキ「!!」ビクッ




父親「…いや、もう今のお前は『息子』でもない。愚かな存在だ。私の息子は、そんな愚かな真似はしない。私の息子は、無鉄砲ではない。私の息子は」





ニィィ






ラキ「!!!!」






「我々の悲願に『異』を唱えたりはしないのだ」








ズズズ…







父親が





空(くう)に手をかざす。






空から






禍々しい槍が現れる。





ラキ「!!!! (あれは………)」




父親「……息子『だった』モノよ。そこまで育て上げた結果としては少々残念だが、もう遅い。新たな『息子』に生まれ変わるのだ」





ラキ「!! …父…上………」





禍々しい槍から








不可避の『圧が』放たれる。





まさにその瞬間…








コンコンッ







父親「!」






コンコンッ










黒猫ベル「すみません!!ベルです!!いらっしゃいますか?? 『サーディン』さん」



時には『災いの象徴』とされ



時には『幸運をもたらす存在』とされる




黒猫のカラダを呈した



元『天候を司る理の神』が



躊躇いもなく扉を叩いた。









ラキ「………(前脚で??)」

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