第27話 介抱

月夜の晩に生首が

時の狭間の

分かれ目に集う

それからまた生えるのは

首か、はたまた君の顔

溶け出す様子は捏造されている


川辺の端で太陽が

闇夜に紛れて

綺麗に映る

夜に見える太陽は月に隠され

震わす心は埋蔵されている


探してみても

種子は出ず


這いずり回る

この世の底辺(そこ)まで

行っては戻り

繰り返す


もがいて

探して

覗いてみる


塵の中に微かに見える

一筋の小さな点

それを繋げて糸にする

少しずつ声が通る


呼び声は遠いけれど

だんだん大きくなり


きみは気付く

突然に

オリオン座の一等星

べテルギウスが輝いているのを

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白鳥の詩 久遠恭子 @kyokopoyo

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