第14話
「もう良いぞ」
導いてくれていた手が離され、そう言われます。
結構走りました。
目を瞑ったまま、手を引かれるまま、走りましたよ。
運動神経は悪い方ではないので、なんとか最後まで転ばすに走ることが出来ましたが……。
「……ハァッ、ハァッ、ハァッ、ハッ」
荒くなった息を整えて、あたしはようやく目を開ける。
そこはまたしても薄汚れた裏路地でした。
そうですよね。
手を繋いだ3人、しかもその内の二人はキツく目を閉じているという変なパーティが、人通りも多い表通りなんて走れるはずがないですよね。
そんなことをすれば、すぐに監視ドローンに見つかってしまいます。
それにしても……あの状況で逃げ出せるなんて。
ツッコミさんの“星”の力とは……。
「オォイ、もう手を離せや」
「え?……あっ!!」
天パの人に言われて気付く。
まだっ。
まだ繋いでいました!!
わぁあっ。
恥ずかしいですっ。
「ごっ、ごめんなさ……」
離すと同時に、天パの人の方を見た。
「「「…………」」」
どっ
「ブフッ」
「笑うんじゃねぇよっ」
ツッコミの人が、おもわずといった感じで吹き出してしまい、天パの人に怒られている。
「どうしたんですか……??」
「どうしたもこうしたも、お前らのせいだろうがっ」
「えっ!?」
なにやらボロボロ煤だらけ、オデコに頭にとプックリタンコブが出来ている天パの人。
理由を聞けば、あたし達のせいだと言います。
……ゴクッ。
「あたし……何をしたのですか……?」
身に覚えがないのですが……。
しかし本当にそうならば
「あたしのせいであれば、責任を」
「重」
「どーやったらそんなに話しが飛ぶんだよっ。責任なんざとってもらう必要はねぇ!!」
「えっ!?」
あたしの覚悟が、いとも簡単に断られてしまいましたっ。
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