一瞬の風になれ

じゃがマヨ

キミのいる場所へ

第1話



 ある日、目の前で人が殺された。


 ディズニーランドに2人で行った東京からの帰り道。


 新幹線に乗って、駅から家までの狭い路地。


 中学の同級生で、幼馴染。


 俺の初恋の人だった。


 目の前で殺された人は、俺にとっての、“人生の全て”だった。



 

 prrrrrrr




 ひっきりなしに電話が鳴っている。


 スマホ画面に載っていたのは、学校の友達だった。


 もうかれこれ、2週間も学校を休んでいる。


 ついこの間まで病院にいた。


 ナイフで背中を刺され、一時意識を失っていたからだ。


 俺の背中を刺した犯人はまだ捕まっていない。


 若い男だった。


 うろ覚えだけど、…多分。


 路地は暗くて、明かりは電柱についた小さな外灯だけ。


 月が綺麗だった。


 住宅地の中を歩きながら、たくさんの星が降る空の下を歩いてた。


 クスッと笑った彼女の顔が、静かな街の中に煌めいていた。

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