026 大事にしすぎてしまう

 私、実はトマトが大好物です。

 子供の頃、小さいながらもトマトを植えていた庭があり、学校から帰ってくるとこぶし大の真っ赤なトマトを庭からもいで、洗って食べるというのがおやつでした。今でもトマトは、大きかろうがミニだろうがフルーツだろうが大好きです。

 大好きなのですが……昨今、お野菜が高いですよね。


 うーん、と迷いつつ一パックだけ買う。ちょっと安売りしていたら買ってみる……という感じで、お弁当のいろどりに必須なアイテムやご褒美トマトとして、購入しては大事に大事に食べる。

 一個ずつ。ショコラティエの高級チョコ並の扱いで、1パック280円のミニトマトを一日1個ずつ堪能する。

 幸せ。この酸味と酸っぱさがたまらない。

 今日は2個なんて贅沢はしないで頂く。

 たまに大玉を買った時は休日のゆっくりできる時のデザートにしようとか、お疲れで帰ってきた時の夜食にしよう。

 なんて大事にしすぎて気が付いたら……。

 これはちょっと、食べるには痛み過ぎてる、ということが!?


 まーじーかー!

 先日、やっちまいました……。




 好きならさっさと食べればいいと思います。

 取って置いて傷んで食べられなくなるなんて、それこそもったいない!


 なのですが、時々……やってしまうんですこれ。大事に取って置きすぎて食べ時や使い時を逃してしまう。いやもう自分でもアホだと思うのですが。

 明日こそ食べよう。いや、今度の週末には食べよう。

 大事にしすぎるのもほどほどにしなされ。

 と、いつも自分に言い聞かせるのですが、気が付いたら熟しまくっている!


 うわーん。


 思えば昔から、時々そういうことをやってしまいます。

 素敵な絵柄の鉛筆や消しゴム。ノート。折り紙。珍しい色の毛糸やビーズ。オシャレな缶に入った紅茶。大玉の林檎。鮮やかな色合いのキャミドレス。変わった形のアクセサリー。

 特別な時の特別な気分の時に使おう! と取って置いて、結局使われないまま眠っている。

 使い時を逃している。

 昨年、実家を掃除していてそういう「宝物」がたくさん出てきました。


 今からでも使おうと思えは使える物もあるのですが、多くはさすがに古くなりすぎて、本来の用途を全うできずに「さようなら」しました。もったいない。

 同時に、物を買う時は今一度、これはちゃんと使うのか。持っているだけで満足なものにしてしまうのか、自分に確認しようと思います。

 衝動買いの全てが悪いとは言いません。持っているだけで幸せという物もありますし。けれど使えずに処分するのは本当に、その物に対して申し訳ないので。




 で、冒頭のトマトですが、新たにマイルールを課しました。

 購入したらこの日までに食べきると日にちを決めて、その晩は残りが4個だろうが5個だろうが、私だけのトマトフィーバー、トマト祭りにする!

 うん、幸せだ。

 トマトがある生活って、いいですよねぇ。

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