第3話 激突!ノスクと対決
見つかってしまってタジタジしているリールの代わりに「まかせて」と、サヒトが言う。そしてすらすらと説明を始めた。
「僕たち、近くの親せきの家に行くんですが引っ越したみたいで,,,だから仕方なくかくれんぼをして遊んでいて見つけた時ちょうどあなたが来たんです。」
そう言い訳を述べるも、男はちっとも信じなくて、指摘する。
「おかしいじゃないか!魔法を使ってどこへでも行ける君たちなら、その親戚の家にも行けるだろう!」
痛いところを突かれてしまったサヒトは言葉に詰まり、何も言えなくなってしまった。「待てよ,,,」男はそういうと何か気づいたようで言う。
「スポーツ万能、いざというときに頼りになるイケメン男子、サヒト,,,」
そういった後、サヒトは嬉しそうに「あ、そー見えます?」と、にこにこして言う。かまわず男は続ける。
「いつでも冷静で頭のいいモテ女子、マーレ,,,」
マーレは「ふん,,,」と、言って聞いている。さすが[いつでも冷静]!
「お調子者で学力は平均。元気な女子、リール,,,」
リールはイラっとして「何ぃ!?」と、怒る。男は微動だにせず続ける。
「みゅんが口癖でかわいいお姫様気取りのモテ女子、サリー,,,」
[お姫様気取り]に、イラっときたサリーは「ちょっと、情報間違ってるみゅん!」と、怒る。男は納得が来たようで言う。
「確かに一致する,,,お前ら,,,魔法団だな!」
ビシッと言葉を放った男。だが、サヒトは「いやー、そんな情報が出回っているのか♡」と、照れ、サリーとリールは「姫気取り,,,そんなんじゃないみゅん!」「そーよう、おかしいわ!」と、怒る。照れたり怒ったりのこの状況に男とマーレは冷や汗をかく。マーレが焦って言う。
「それより、ばれたわよ!!」
すると、状況は一変、ピリッとした空気になり、みんなは準備運動をしたり、魔法の用意をしている。この状況にまたまた二人は冷や汗をかく。
男は少し焦りながらも言った。
「まずはその生意気な,,,コゾーからだ!!!!」
サヒトの何が生意気なのだろう。あ、あのデレデレした様子を見てか。そんなことはともかく。男はサヒトを捕まえるためのロープをブンブン振り回し、手を光らせながらサヒト達のもとへ駆けてきた。何かの魔法の用意だろうか。そしてロープをサヒトにぶつけようとして振りかぶり、いざロープをサヒトのところへ振ると、サヒトはぴょーんと男の頭の少し上に飛ぶ。男は「な!?」と、驚く。サヒトは空中でくるんと方向転換すると、足を男の方へ向けて「テヤー!」と、蹴りをいれようとする。そして足が男の前に来たところで男は例の光った手を出し、そこに蹴りが入るように構える。狙いどうりサヒトはその手の場所に蹴りをいれることになってしまった。手にサヒトの足がドンとぶつかる。
「アアッ!!!(詳しく言うとアに濁点がついた感じ)」
そんな声が聞こえた。その声を上げたのは男ではなくサヒトだった。
サヒトの周りにバリバリと言う電流が流れる。そしてサヒトはダァンと大きな音をたてて下に落ちる。その衝撃と電流のせいでサヒトは苦痛に顔をゆがめながら立てないらしくずっと倒れている。状況を理解できずあわあわしている仲間と倒れているサヒトのために男が説明する。
「惜しかったな,,,この手に触れると1時間ほど電気が流れるんだよ,,,」
ロープを持ちながらサヒトのもとへじりじりと近づいてくる。慌てるサリーたち。そして男がロープをピンとさせると、
「ボスのところへ連れてってやる!!」
と、言い放つ。サヒトはもうどうすることもできず、倒れている。
「待って!」
そう言ったのはサリーだった。サリーはサヒトの前に立ちはだかると両手を広げてサヒトを守る。男は一瞬「ム,,,」と、顔をしかめるが、すぐにやる気になったようでドンとサヒトを少し遠いところに蹴飛ばす。サヒトは「うわあ!」と、声を上げる。そんなことなどお構いなしに「やるか姫気取り娘」と、徴発する。
挑発に乗ってしまったサリーは「な!」と、不機嫌になる。「言ったわね~!!」と、言うとサリーはハートがついている杖をザクッと地面にさす。挿した場所からビビビと線が地面に浮き上っていく。そして男のもとへ線が向き、男がその線で囲まれる。それに男も危ないと思ったのか、右へ左へと逃げる。だが円は離れない。さすがに焦った男は「こーなったら仕方がないっ!」と言うと、サリーのもとへかけよる。円の中にサリーが入り込む。
サリーは状況を飲み込めず、ちょっと恥ずかしそうに汗を浮かべる。そして男は杖をつかむと引き抜こうとする。サリーは何をしようとしているか分かったため、焦って杖をつかみグッと地面へ挿そうとする。大人の力にかなうはずがなく、地面にしっかりとささっていた杖は引き抜かれてしまった。男はグッと引き抜いた後、素早く上へと飛ぶ。
ドッカーン!!!
小さな爆発が起こった。どうやらこの魔法は杖を引き抜くと円の中にいる相手に小規模な爆発を食らわせられる。小規模と言ってもダメージは多く、逃げ遅れたサリーはボロボロになってしまった。
そしてそのサリーを動かないよう片足で押さえ、サヒト同様ロープで縛る。サリーは少し涙を浮かべながら悔しそうにしている。
「さあ,,,次は誰だ?」
リールはどうしていいかわからず、マーレに助けを求めようとしてマーレに視線を送る。だが,,,
「マーレ,,,って、いないし!!」
そう、マーレの姿が無いのだ。リールは動けるのは自分だけと知り、焦り始める。
全員捕まえて、この前電話していたボスに手柄を見せたいのだろう。そのためには戦って、ボロボロになったリールを捕まえようとたくらんだ男はリールを挑発する。
「次はお前か?オテンバ平均女」
リールはこの件でとても怒っていたので戦いに絶対に乗ると思ったのだろう。予想は成功した。挑発に乗ってしまったリールは怒って言い返す。
「なぁにぃぃぃ?言ったわね!痛い目に合うのはあんたの方よ!!」
そういうとリールは両手でバリバリと魔法弾を作る。(こんなことできたのか。って、もうとっくに習ってるか。)魔法弾を男に向かって勢いよく投げる。男はリールを甘く見ていたから驚きと焦りを隠せなかった。だが例の電流の手で受け止める。どうやら電流の手はダメージも受けないらしい。
リールは「クッ」と、悔しそうにするが、「こうなったらぁ!」と、何かを思いついたようで言う。そしてリールはほうきにまたがるとフワリと宙に浮く。そしてサリー、サヒトのもとへクナイを投げる。リールは忍者クラブでクナイを使用することができる。忍者クラブでリールは優等生で、クナイに関しては百発百中!だからためらわず自信いっぱいに投げるのだ。(それなら勉強の方も頑張ってくれと思うが,,,)
リールが二人のロープを切ろうとしていると察した男はあの電流の手でクナイを止めようとする。
プツッ
サリーのロープが切られる。手が自由になったサリーはさるぐつわを外すとリールのもとへ逃げる。だがサヒトは電流の手のせいで跳ね返されてしまい失敗した。サヒトはさるぐつわを何とかどかそうと奮闘し、やっとさるぐつわが外れる。するとサヒトは痛そうに顔をゆがめながらもブツブツと呪文を唱える。
ペア瞬間移動魔法の進化系、集団瞬間移動魔法だ。それでサリーとリールをそれぞれの家に帰そうとしているのだ。サヒトは二人を危険な目に遭わせたくないのだろう。魔法は成功し、リール達は消えてしまった。男はニヤリと笑い、車のトランクにサヒトを乗せる。
★ ★ ★
マーレが小声でブツブツつぶやきながら空き家の周りをハアハア言いながら走る。
「あのもう一人の男,,,ハア、お父さんに似てた,,,フウ、なんで,,,ハア、確かめなくちゃ,,,」
マーレはやっと見つけた扉をカチャッと開ける。
「きゃあっ!!」
マーレが悲鳴を上げる。上から重たい球のようなものが降ってくる。マーレがとっさに後ろに飛びのいたため回避することができたが、直に当たっていれば危ないところだった。もう一度開け、足を踏み入れるとまたまたマーレが「きゃっ、また?」と、悲鳴を上げる。今度は足場が上にグングン上がって行く。焦るマーレ、一番上に上がると天井にぶつけ真っ逆さまに!どうすればいいんだ,,,,マーレは非常用のロープを取り出すとそれをたらししっかりと上に固定する。それをつたって下へ降りていく。どんどんロープの上は上がって行くため、焦りながらもつたっていく。やっとのことで降りて、きょろきょろと周りを見渡す。
居た,,,,,,
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