第11話 ツァイ家

「まさか話聞かれたるなんて思わなかったから、心臓バクバクだったよ。私、何かおかしなこと言ってなかった?」

「多分、大丈夫。バレるようなことは言ってなかったよ。」

「よかったぁ。バレたら強制送還だし、まさか、私が振る舞いで気づいていたように、相手にも振る舞いで感じ取られてたなんて…私の動作に気品があったって言われたのちょっと嬉しかったかも。苦手だった作法の授業がちゃんと身についていたのね笑」

「俺もそんなこと言われてびっくりしたもん。シーアと一緒に受けてた作法がちゃんと身についてたんだね。」

「それにしても、リニーって何者なんだろう。只者じゃないよね?」

「おそらく親のどっちかが伯爵家以上の出身だと思う。子爵家は長男以外は最低限の教育しか受けないっていうのをよく聞くし、あのオーラは由緒正しき家門出身な可能性が高いね。おそらく、親もあのオーラを放ってると思う。」

と、プラシは探偵のように楽しそうに言った。もし、それが本当ならリニーの親戚はお父様と関わりが深いかもだし、それならおもしろそうだな、と思った。

「リニーの苗字って何だっけ?」

「確かツァイだと思う」

「ツァイ家か。聞いたことないな。ということは、お母さんが貴族出身だったのかな。」

「どうなんだろう。もし、リニーのお母さんが貴族出身なら、社交界でプラシのお母さんと知り合いだった可能性もあるね。今度の授業参観の時に来てくれないかな。」

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