知らない男から婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの学園を辞めさせると叫びだしたんだけど

古里@3巻発売『王子に婚約破棄されたので

第1話 知らない男に婚約破棄されました

この新しいお話見つけて頂いてありがとうございます


※※※※※※※※※※※※※※


「お前との婚約を破棄する!」

私はいきなり知らない男から婚約破棄を宣告された。


私は目を見開いて男を見た。


はああああ!

そう叫ばなかった私を褒めたい!

そんな事をしたら淑女としてなっていないとかまたお義兄様おにいさまから怒られるところだった。


というか、ここは乙女ゲームの世界ではないし、異世界恋愛の世界でもないのだ。

現実世界だ。

何故、知らない男からいきなり婚約破棄されなければならないのだ?


というか、私は婚約なんてしていないし……


この目の前のスカポンタンなんて見た見た。

さすがの私も開いた口が塞がらなかった。


というか、私、城後愛莉は今日、この学園八峰学園に入学してきたところなのだ。

何で入学してきたところでこんな事を言われないといけないのだ?


元々私は私学の名門、白鳥中等学園にいた。

そのまま高等学園に入学すれば良かったのだが、白鳥高等学園に行けば、また煩いお義兄様がいる。

私も高校生活を少しはエンジョイしたいのだ。

部活に入ったり、男の子とお付き合いしたり、云々……


中等部の時は本当に最低だった。


男と付き合うのは厳禁だの、門限は17時だの、テニス部に入るというとあんなナンパな部活はダメだの、入るならお義兄様のいる剣道部にしろだの……誰が剣道部なんて入るのよ!


あんなむさくるしい部活は嫌だとお義兄様に言ったら、怒ったお義兄様が一週間口をきいてくれなかった。


でも、別に私は何も問題は無かった。

煩いお義兄様がいないうちにと、門限の17時は無視して、男の友達とマクドに行って、これ幸いとテニス部に入ろうとしたら、何故か顔を腫らした部長が出て来たのだ。


「いやあ、愛莉君。君、玲音の義妹なんだって。自分としてはぜひとも入部してほしいのだが、反対する奴がいてね」

と嫌そうに言われて、断られてしまったのだ。


絶対にお義兄様が何かしてくれたに違いない。


「お義兄様、どういう事! なんでお義兄様が私の中学生活を邪魔するのよ!」

私がムッとして突っかかると、


「何を言っている。愛莉。俺は邪魔なんてしていないぞ」

「じゃあ、何でテニス部の部長の目が腫れていたのよ」

「たまたまひじが当たっただけだ」

お義兄様はひょうひょうと言ってくれたが、絶対に嘘だ。


お義兄様がわざと肘鉄を食わせたに違いない。

何しろお義兄様は剣道合気道空手柔道云々。全部足したら両手両足では足りない段位を持っているのだ。

喧嘩してお義兄様が負けたなんて聞いた事が無かった。


その過保護なお義兄様から離れるためにお母さまに相談して、財界では白鳥学園と双璧をなすこの八峰学園に入学したのだ。


それを後で知ったお義兄様の怒った事と言ったらなかったが、私は無視した。


「愛莉、お前、いくら英語の嫌味が嫌だからって、何も名門の白鳥を止めて三流の八峰なんて行くことはないだろう」

とか理由のわからないことを言ってくれるだ。確かに英語の嫌味な先生は嫌だった。名前も忘れてしまったが……。私は元々英語は苦手だったのだ。それをお前の義兄は英語が得意だったのにとか散々嫌味を言われて更に嫌になっていた。高等部でもこの嫌味が担当かと私はうんざりしていたのだが、学園を代わったので、確かにその心配はなくなった。

でも、学園を替えたのはお義兄様と離れたかったからだとは、さすがの私も口に出来なかった。お義兄様に言って良いことといけないことは私にも判るのだ。


そして、煩いお義兄様を何とかなだめすかして、入って来たこの学園の入学式も終わるかどうかの時に、いきなり婚約破棄されたのだ。

してもいない婚約を!

私には意味が全く分からなかった。


「あのう、人違いだと思いますけれど……」

私が恐る恐る言うと、


「何を言う、お前は城後しろあと愛莉だろうが」

この薄らトンカチの言う事は合っていた。

「そうですけれど、あなたのお名前を私は存じ上げていませんけれど」

「何だと! 貴様、俺様の名前を知らないのか?」

私の質問がこの男のかんに触ったようで、また怒り出したんだけど……

私が知るはずないじゃない!

この学園に入ってきたところなんだから。


「信じられないわ。あなた、三田さんた財閥の御曹司の庵様を知らないの?」

横の偉そうな女が叫んできた。


「信じられない!」

「三田財閥の御曹司の一様の名前を知らないなんて」

「転入生なの、あの子?」

まだ講堂には多くの人がいたのだ。その子達が騒ぎ出した。


「俺の名前はだな」

三田が言おうとした時だ。

「今聞いたわ。三田さんよね」

私が出鼻をくじいて言ってやった。


「ちょっとあなた、横で聞いていたらいい気になって。この学園随一の実力者の三田様の事を三田さんなんて言うなんて、どういうこと!」

横のうるさい女がまたぎゃあぎゃあ言ってきた。


「そう言う貴女は誰なの?」

私はあまりのことに聞いてやったら、

「まあ、あなた、この学園にいて、私のことも知らないの?」

女は馬鹿にして私を見下してくれたんだけど……


「まあ、芹奈様の事を知らないの?」

「転入生っていうのは本当ね」

うるさい女に取り巻き令嬢たちも言ってくれた。


ああん、こんなんだったら、白鳥にいた方が良かったかも。あそこならセッシー達がいたし、ここまでぎゃあぎゃあ一方的に言われることは無かった。

いや、待った。でも白鳥にはもっとうるさいお義兄様がいた。

ここにいないだけマシだ。


「私の名は聞いて驚かないことね」

この女は面倒くさい。

私はいい加減に嫌になってきた。


門田もんでん財閥の一人娘、芹奈よ」

やっと自己紹介してくれた。

「へええええ、門田財閥って聞いたことのあるようなないような……」

「な、何ですって!」

私のいい加減な答えに芹奈は噛みついてきた。だって、財閥って言ってもありすぎて良くわからないのよね。皆財閥って言っているし……


「あなた。門田財閥の私に喧嘩売っているの?」

芹奈が叫んできた。

「本当よ。芹奈様にそんな事を言うなんて!」

「口の聞き方も知らないの?」

「本当に信じられない!」

取り巻きの女たちが叫んで来るんだけど……


「おい、愛莉、どうかしたのか?」

そこに何故かお義兄様が現れたのだ。


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ここまで読んで頂いてありがとうございます

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この3連休で完結させる予定です


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