第13話 買い物してみる
「さて、どうするか――」
美容院へと行った帰り。
髪を切った(本人には何も言ってないが――)ことで、ご機嫌となった俺は、寄り道をしてから帰ることにして、今は四日市市内へとやって来たところ。
市内まで来ると建物ももちろん増え、先ほどまでと違い周りにも人も多くなった。
特に駅前は休日ということと、まだ太陽も高いこともあってだろう。人が多くざわざわしていた。
周りのお店の中も見ると人でにぎわってる。
そんな中で俺は流れのように動いている人の邪魔にならない通りの隅っこで立っているところだ。
これだけの人が居ると、もしかすると碧鸞鳳学園の生徒もいるのかもしれないが。今の俺では見ただけではまだ知り合いなどは一切わからない。
そして、さすがに俺。薬水柚希の地元とも離れているため。元の俺の知り合いと会うこともないだろう(地元のことを話すなら、実家を見に行くことを思い出せ。なのだが――ご機嫌の俺。何故か買い物が優先されて頭の隅にも今実家の事はなかった)。
そもそも今は俺(薬水柚希)という姿をしていないので、元の俺の知り合いともしあっても絶対バレないだろう。
この姿で『薬水柚希です』と自己紹介しても誰も信じないだろう。
そもそも地元でも俺の知名度――そんなにあるか?だが。
とにかく現状は、周りに人は多いが俺が知っている人はいない。
なので周りを気にせず行動出来る状況だった。
もしちょっとミスって変な行動しても俺。薬水柚希的にはダメージはない。
もちろん飛鳥さん的にはダメージがある場合があるので、なるべく慎重に行動しないとだが――。
でもどうしても自分の姿じゃないからか。動きたくなっちゃう俺だった。
これは飛鳥さんに先に謝っておいた方が良いのだろうか?
変な行動したらごめんなさい。と。
でも改めてだが。本当に俺は飛鳥さんの事が分からない。
そろそろ飛鳥さんになって数十時間経過しているので、少しくらい飛鳥さんについて何かわかってきても良いかと思うが――びっくりするくらい情報がない。
友人らしい友人にも遭遇してないしな。
変な知り合い?にしかまだ絡まれてないような……。
普通なら入院やらやらがまず噂で――心配の連絡とかあってもだが。そもそも連絡先がな。あのほぼ何もない状況だったし。
まあもし逆の立場。薬水柚希の中に飛鳥さんがいたら。今の俺と同じようなことを思っているかもしれない――『この人なんでこんなに他の人と接点ないの?』的なことを。
俺自身も特に自分の事について周りが知っているかと言われたら――まあ知らないだろうなー。という生活をしていたので。
って、俺のことは置いておいて。
とにかく飛鳥さんの事が分からないままだ。
でもわからないけど、何とかなる気もしている。
週明けには、学園に記憶喪失設定でいくし。
そもそもこの先もその設定でいくので(本当に飛鳥さんの記憶は持ち合わせてないし。嘘、演技ではない)。特に気にしなくていいことでもあるが。
でも最低限知っておいた方が良いこともあると思うので知りたいとは思うが。全く情報を得る方法が今のところない。
ガチで飛鳥さん友達いないか?
まあそれはそれで俺になってもバレない。怪しまれないから――俺的には自由にさせてもらえるんだが。
ふと思ったが。これでもし友達100人居るような奴の身体に俺が入ったら、下手したら四六時中誰か来るかもしれない。
記憶がないならで、いろいろこちらが知らないことを良いことに嘘言って来る奴もいるかもだし――そうだな。
現状。わからないことだらけでも俺的には問題ないか。
始めは寮のおばちゃんやおっちゃんが何か知っているかもと思った時もあるが。
記憶喪失と知っても何も言ってこないということは、もしかすると2人も飛鳥さんに関してはまだ知らない可能性も高い(そもそも1年生ということは島に来て1か月?くらいだからな。そりゃ3年生とかならもっとおばちゃんやおっちゃんも情報があったかもだが――まあ無理だろうな)。
というか。おっちゃんに関してはまだちゃんと話したことがなかったような気もするが。
そもそもおっちゃんがおしゃべり。という雰囲気が今のところ全くないのでなかなかこちらから挨拶以外に話しかけられないという現実もあるが。
あと、いろいろ考えた後で、そもそもだが。もしかすると飛鳥さんの知り合い。友人が居たとした場合だが。現状、髪をバッサリ切ってしまったので、もしかすると近くにいたとしても飛鳥玲奈。と、気が付かれないのではないだろうか?
まあ、クラスメイトくらいだとわかるかもだが。
ダメだ。わからないからといって、何か考えてもわからないものはわからない。
つまり今はどんな行動しても大丈夫だろうというまとめにしておこう。
通りの隅でいろいろ考えたあと。このまま立っていてもと思った俺は人の流れに乗ってぶらぶらしてみた。
そもそもこのあたりに来ることはほとんどなかったので、どこを見ても新鮮だ。
そしてやはりしばらくぶらぶらしていても誰からも声をかけられることはなかった。
あと、実は美容院に行くときは駅とかでちらちらこちらに視線があった気がするが(あのオバケヘアーは目立つからな)。
今のところは特に視線は感じることはない。
さすがに全くではないが(多分不健康そうな見た目がまだどうしても視線を集めるんだろうな)。
でもぶらぶらしている限りは特に嫌なことはない。
などと思いつつ歩いていると。ふと甘い香りがしてきた。
「カフェ?かな?」
甘い香りの発生源はすぐに見つかった。
通り沿いにあった小道のところにカフェの文字。
俺は吸い寄せられるように近くへと行ってみると。
「あっ、校章」
まさかまさかの駅近くのカフェに学園の校章があった。
つまりタブレット端末が使える。
現金を持っていない俺でも食べれる。
そして、ちょうどぶらぶらしたからか小腹も空いている。
この身体はもっと食ってもいいだろう。
つまりおやつOKである。
さらにさらにお店の前に出ていた小さな黒板に書かれていたホットケーキのイラストが俺を完全に呼んでいた。
もともと俺は甘党ではないが。
でも嫌いでもない。
つまりおいしそうなものは食べたいのだ。
ということで、タブレット端末で支払えると信じ。
これこそ支払いできないと食い逃げになるが――などと思いつつお店の中をちらっと覗いてみる。
中は小さなお店で席数はテーブル3つの壁際のカウンター席5つ。
席は空いている。
そして、入り口から入って数歩進んだ正面に受付があり。そこで注文してから席に持って行くというスタイルのお店らしく。ちょうど今支払いを終えた人が受付。レジ横へと移動して商品を待っている様子だった。
つまり先に会計を済ませることが出来る。
食べたあとで会計が――のトラブルは起こらない。
よし、入ろうである。
なお、持ち帰りのお菓子もあるらしく。入口から受付のところの横に棚があり。そこに商品が並んでいる。
ここで食べても良し。家で食べても良しである。
なお、薬水柚希の姿なら持ち帰り一択――だったかもしれないが(お店の雰囲気がかわいいため。男子1人ではである。ギリ持ち帰りは大丈夫。という感じだ。もしお店の中が女性で溢れていたら。薬水柚希では――厳しかっただろう)。今は飛鳥玲奈。
見た目が俺じゃないからか。本当に何でもできる気がしてしまう。
お店へと足を踏み入れた俺は前に並んでいた女性2人の後ろに並んだ。
どうやら前の2人は持ち帰りだったらしく。
それから少し梱包などで待ったが。女性2人が終わると無事に俺の順番がやって来た。
受付のところにあるメニュー表をまず見るとメニュー数はそこまで多くない。
飲み物も特に大きさなどの種類もなく。注文もしやすそうだ。
ちょっと安心。
実は並んでいる時にこれで飲み物が魔術でも発動するような名前ばかりや。サイズが――とかだったらどうしようかと。並んでから心配になっていたのだが。無駄な心配だった。
そして、順番が来たので、いざ注文。と、思った時だった。
「いらっしゃいま――うん?」
大人しそうな店員さんが急に声を詰まらせたので、何事?と、俺が顔をあげると、不思議そうな顔をした店員さんと目が合う。
今更だが。店員さんは、お店のエプロンを付けた肩にかかるくらいの黒髪の女性。
胸元には「N.N」とイニシャルが書かれた名札が付いている。
ぱっと見あどけなさがあるので、もしかすると同い年くらいの人かもしれないのだが。何故か俺を見て固まった。
俺――何か変?もしかしてこのお店は男が来るところではないのか?と、一瞬思ったりして変な汗が――だったが。よくよく考えれば先ほど自分でも思っていたが。俺は今飛鳥玲奈である。
つまり女だ。
あれ?だと女が入るのは――って、それはない。俺の前に並んでいた人は女性だった。
なら何故店員さんは固まった?
俺が不思議に思っていると、店員さんは時間としては1、2秒の事だったが。固まった後、少し慌てた様子ですぐに言い直した。
「い、いらっしゃいませ。店内でお召し上がりですか?お持ち帰りですか?」
なんだったんだろうか?だったが。
もちろんここで聞くことはしなかった。
それに俺の後ろに次の人が並んでいるので、俺は店員さんの様子は気にせず注文をすることにした。
「あ、はい。えっと、店内で食べます。それで――これ。ホットケーキのセットを飲み物コーヒーで」
メニュー表を指さしつつ注文する。
「えっと――ホットケーキのセット1つ。お飲み物はコーヒー……っと。以上でよろしかったですか?」
店員さんはまだ少し硬さ?みたいなものがあったがレジを入力していった。
「はい。それでお願いします」
レジの表記を確認しつつ返事をする。
「お支払いは――」
「えっと、この学園の者なんですけど。この支払いできますか?」
一応すぐに出せるように待っている間に学生証の画面を出して、手に持っていたタブレット端末を店員さんの方へと出す。
「あ……、あ、いや、えっと。はい。ご利用できます」
「――?えっと、じゃ、これでお願いします」
ブレット端末を見せつつ。支払いが出来るか確認すると何故かまた店員さんが反応。今度は少し驚いたような反応をしていた。
美容院でもだったが。もしかするとこのあたりで学園のタブレットを使って支払いする人は珍しいのだろうか?
そんなことを俺が思ったが。店員さんはそのあとは戸惑うことなくレジを操作し。すぐに支払いをしてくれた。
特にこの学園のタブレット端末を使っての支払いが初めてという雰囲気はなかった。
「――こ、この番号でお呼びしますので隣でお待ちください」
「はい。お願いします」
「――」
終始。店員さんの反応が少しおかしい気がしたが。
それは俺の見た目――って、それはないか。
今は美容院に行った帰り。髪だけは綺麗。まあ髪が綺麗でアンバランスというのもあるかもしれないが。そういえばぶらぶらしている時も時たま視線があったので――やはりその可能性が高いのだろうか?
でもそこまで変ではないと思うのだが。まあ周りから見えているのかは俺にはわからないか。
結局支払い後も店員さんが何故か俺の事。
この飛鳥さんのことをチラチラ見る素振りがあった気がするが。
「お待たせしました。番号札――」
受付から横へと移動した後は、店員さんも次の人の接客へと移ったのと、そもそもこちらから理由を聞くことが出来るわけなく。何ともいえない変な感じがしつつ少し待っていると。自分の番号が呼ばれた。
そして他の店員さんから――バターの乗った分厚いホットケーキのセットを受け取った。
1段だがすごく分厚い。インパクト大である。
お店の前のイラストより大きい説もある。
予想以上に分厚いホットケーキとご対面となり。先ほどの店員さんの違和感はすっ飛んでいた。
ホットケーキからはほんのりと湯気が出ており。見ただけでおいしそうだ。
中心にはお店のマークが焼き印されている。
余談だが。飲み物がコーヒーなのは俺。薬水柚希が好きだからである。
俺大人だろ?ではなく。本当に昔からコーヒーが好きだったのだ。
苦いけど。何故か飲みたくなる。飲むと落ち着く味なのだ。
ちなみにブラック派である。
コーヒーは甘くしない。
無事に商品を受け取った俺は空いていた壁際のカウンター席に座る。
席に着くとホットケーキ上にあり溶け始めているバターの上から備え付けのメープルシロップをかけるともう完璧。
もしかするとこういうのを写真に撮る人がいるのかもしれないが。俺は食べる。
即食べる派だ。
そもそも学園のタブレット端末しか持ってない。一応カメラ機能はあるみたいだが。タブレット端末で撮影していると目立ちそうなのでやっぱり撮影はなしだ。
早速切り分けて一口食べてみると。
一口で身体全身が幸せになった。
ちょっと震えるレベルだ。
ちょうど良い甘さ。そして分厚いホットケーキだがふわふわで食べやすく。これならあっという間になくなりそうだ。
本当はのんびりゆっくり食べる予定だったが。美味しくてパクパク食べた結果。ホットケーキは瞬殺。
「これ――旨すぎるわ」
何もなくなったお皿を見つつつぶやく。
その後苦いコーヒーでリセット。
甘かった口の中もよかったが。個人的にはコーヒーのこの癖になる感じもやはり好きだ。
そういえば、飛鳥さんはコーヒー好きだったのだろうか?
普通に今は俺の好みになっているが。
って、そうか。俺好みにしちゃっていいんだから。まあ大丈夫か。
あっでも、飛鳥さん何か食べれないもの。アレルギーとかあるのか?さすがに命に関わることは知っておいた方がいいかもか。
ちなみに薬水柚希は何でも食べれた。特にダメなものはなかった。って、俺の情報は今いらないか。
えっと、何の話していたか。
あ、そうそうコーヒー。
そして、飛鳥さんがコーヒーが嫌いなら、まあ俺の身体返してくれだな。
いや、、飛鳥さんに言うことではないか。
飛鳥さんが入れ替えたとかの証拠はないからな。
ホットケーキを瞬殺後はコーヒーを飲みつつ。タブレット端末をいじりお店でしばらく過ごした。
なお、タブレット端末も充電が切れたら終わりだ。
すでに昨日から使っており充電が少なくなっていたが。一応すでに充電器は自室のベッド近くで見つけており。今も持ってきていた。
そして、ちょうど席にコンセントがあったので、タブレットの充電をさせてもらい。そこそこ充電が溜まるまでのんびりさせてもらった。
カフェでのんびりしたあとは、また近くをぶらぶら歩いてみた。
ちなみに俺がカフェを出る時は先ほど受付をしてくれた女性は他の人に変わっており。居なくなっていた。
ぶらぶら再開後。途中服屋も何店舗かあったので、ぶらりと入って見た。
今後このままだと必ず買う必要になるので、女性物はどんなものがあるのか。
値段はどれくらいなのか見てみようと、入ってみたが。
何故かすぐに店員さんが寄って来たので早々にリタイアした。
人通りが多いところで、店内も数人人が居たので、そう簡単に声をかけてこないだろうと思ったのだが。何故か捕まりかけた。
俺――まだ目立っているのか?
そんなに目立っている方ではないと思うのだが――そりゃ髪切る前ならだが。今は普通になったと思うんだがね。
始めのお店を逃走後。少し歩くと、また次の服屋があり。こちらはお店の前にも服があったので、再度ちらっと見せてもらった。
そしてこのお店は店員さんが寄ってこなかったので、ちょっとしっかりと服を見ることができた。
その結果。
服って高い。
あと、めっちゃ種類あった。
何を選んだらいいのかわからない。だった。
ちょっと服に関しては誰かにアドバイスをもらいたくなったな。
ちなみに俺――薬水柚希の時は安いところで見ていたが。『もしかすると、今もそれで良いのでは?』と、思ったので、後日もともと俺が行っていた服屋に行ってみることにした。
その後もぶらぶらしていると次に雑貨店を見つけたので入ってみた。
薬水柚希の時は入ったことがないジャンルのお店だ。
そして本当はちらっと見るだけだったのだが。
意外と小物が良く。しばらく店内で商品とにらめっこすることになった。
俺――意外と雑貨。小物が好きだったらしい。
もしかすると、これも飛鳥さんの名残――いうのか。染み付いた行動なのかもしれないが。
でもかわいいハリネズミやシマエナガの小物の前をウロウロしてた俺だった。
決して不審者ではない。
お店の中でしばらくぶらぶらした後。
俺の手には小さな紙袋。
いや、飛鳥さんのカバンには何も付いていなかったので、せっかくなら付けてみようとゆるい感じに書かれたハリネズミのイラストが使われている小さなキーホルダーを買ったのだ。
たまたま入ったお店に学園の校章があったのが悪い。
校章がなければ買えなかったのに、あったから買えてしまったのだ。
にしても俺。本当にこういうの好きだったのか?単に行かないから気が付かなかっただけなのか。
気が付けば俺は30分以上店内をウロウロしていたようだった。
お店の人も寄ってこなかったこともあるが。かなりゆっくり見ていたようだ。
今日は新しい発見が多い1日だ。
ということで、飛鳥玲奈として普通に買い物を満喫した俺。
空がオレンジ色になって来た頃。島への列車に乗るために駅へと向かった。
少し待ってから電車に乗ると、ちょうど薄暗くなる中の海上。車内からの外の風景はなかなか良かった。
海の上から。まるで船に乗って町の明かりを見ているような感じだった。
でもガタゴトと列車の走行音があるため船とはまた違う不思議な感じでもあった。
列車に揺られ島へと到着後は一度部屋に寄ってから晩御飯を食べに食堂へと行くと――。
まず入り口で掃除をしていたおばちゃんに捕まり。驚かれ(まあそれは予想できたことだが)。そのまま何故か全身チェックされ。そして褒められた。
なお、注文時おっちゃんは目が点だった気がするが――あれはやはりアンバランス?と、思ったのだろうか。
いや、俺もわかってる。今のままじゃ見た目がどうしてもだからな。この不健康さを何とかしないといけないだろう。
ということで晩御飯はがっつり。という流れかもしれないが。
飛鳥さんの身体。ホットケーキがまだ残っていた。
軽く食べたのに。胃はやはり小さいようだ。
ということで、晩御飯は注文時Dのところに書かれていたお茶漬けセットになった。
なお、お茶漬けだけかと思いきやおかずもあって量は少ない方だがそこそこあったのだが。
あと、食堂の隅で俺が『意外とお茶漬けセット量あるじゃないか!』などと思っている時。周りで利用していた他の学生からはなんか変な視線を受けた気がする。
やはり髪バッサリはさすがに島の中。学園内。寮内になると目立つらしい。
似合わないとか思われたのかもしれないが。まだこれは始まりだ。
あと、飛鳥さんの断りなくバッサリ切ったので、とりあえず頑張ろう。
飛鳥さんにこんな姿にイメチェンするために切らせてもらいました。と、ちゃんと言えないとやばい気がするからな。
そのうち突然戻って大騒ぎ――とか嫌だからな。
まあ俺好みが飛鳥さんが好きとは限らないが――。
とまあいろいろな視線を受けての晩御飯終了後。
俺は飛鳥さんの部屋へと、また戻って来た。
そして今日はいろいろ行動したし。あったからとっとと休む。ではなく。
「では再度。飛鳥さんの部屋。主に寝室あさりたいと思います」
自分しかいない部屋の中でなんか言い出す俺だった。
特に言う必要はないが。なんとなく言ってみた。
何をするか。
そりゃもちろん昨日できなかった飛鳥さんの部屋チェックだ。
今日はシャワーを浴びるとまた寝たくなるかもしれないと思い。食事後すぐに寝室であさりを開始することにしたのだ。
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