百花の天使

藍無

1花 女神消失

「花の女神様。」

百人の天使が見守る中で、一柱の女神さまが消えそうになっていた。

いや、これは眠りにつこうとしていた、と言った方が正しい方なのだろうか?また、いつか目覚めるわけだし。

「お前たち。私が目覚めるまで、地上を頼んだよ。」

女神さまがやさしく微笑み、天使たちにそう言った。

「もちろんです。」

天使の中の一人がそう答えた。

女神は、はらはらと塵のようになって姿が崩れていく。

そして、ついには一輪の花を残して消えてしまった。

その場に残された一輪の紫色の花を百人の天使の中の誰かが拾った。

「女神様。。」

その者は、そう呟くとその花をとても大切そうに、小さな箱の中にしまった。

これは、百人の天使の物語_。

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百花の天使 藍無 @270

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