帰る

イルカ

第1話 首都 東京より母の待つ九州へ

あれはもう東京生活にも慣れ

同僚と近郊の釣り堀で休日を過ごしているとき、釣り堀の会場で突然

「会場にいる濱野さん、 九州から

緊急の連絡がありました 至急

事務所まで来てください。」とのことで

行くと「濱野くん 姉さんが他界したので至急九州に帰って」とのこと、

勤務先の都内の支社にいくと「姉さんのことは聞きました…濱野君が喪主なのだから今から羽田〜からの航空便なら

今日中に帰れるから、とにかく

帰ってあげなさい。航空券のことは

会社が用立てもできるか ら

羽田の便にとにかく乗って

連絡取って安心させなさい」

と会社の方の気づかいに感謝して

機上の人となり母のことが

気になりながらも大分に帰りました。

機内で航空電話をかけると

近所の方も家に集まっていて

「貴方か家に帰りつくまで、

お母さんも心細いから私がいてあげるから気を付けて帰って来るのよ!」

とのことを話しながら

その日のうちに九州に帰って家には

夜になりながらも着くと

「これで濱野くんが帰ってから

母さんも一安心ね 明日また来るから

今夜はゆっくりしてね」といって

近所の人へ言いながら帰って行きました。

ひと息ついて姉のいろいろな話しをしながらゆっくりとじつかの夜を過ごしました。

亡き姉が僕が小さいころ

「近所のうどん屋さんに食べたいな」との気持ちを察し僕の手に「はい、

うどん食べたいでしょ」と

千円札をのせニッコリとした

懐かしい日々を思い出しながら

写真の姉を観ています。

あの頃から時が過ぎ

いま、母から預かっている姉の

僕に託した手紙を観ながら

心の中で

自分を思いなからいろんな物を

残してくれたわが先祖に感謝して 今の自分があると思い

この新年を事故もなく

過ごせた事に感謝してまた進もうと

実家の前の

龍神の岬とも想える

父 先祖も見守る豊予海峡の

海原を見つめ手を合わせました。




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帰る イルカ @akjj352153

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