キトリニタス百貨店 おさでん家過去
おさでん
セリアーヌ 過去等
彼女から生まれる宝石達の殆どは、成分鑑定したところ"ダイヤモンド"に分類される。
齢5歳の頃に発現したこの体質は、当時そこまで力を持っていなかったミランジュ家を大きく発展させる。
セリアーヌから生まれる鉱石類を利用し、"最高品質の銃火器類の素材"を国の重鎮に売り大きく力を付けていった。セリアーヌは国のために大きく貢献できているんだと幼い頃から伝えられて来たが、18歳になる時に自分の宝石が何に使われているかを知ってしまう。
家族が自分を大切にする理由は体から出る宝石なんだと思ってしまったセリアーヌは、自分自身の存在意義を知るために宝石の流通を止めようと決意する。
歳を取ると同時に剥がれにくくなりつつある宝石。それに焦りを隠せない父親、ラトバンスはセリアーヌを軟禁状態にする。
それに反発したセリアーヌは自殺未遂をし、首に消えないヒビが出来てしまう。(細工により現在は隠している)
その部分だけ何故か生え変わらず、ストレスを与えれば宝石が手に入らなくなると判断したラトバンスは軟禁を解き、20歳からは自由を許す。
だが、セリアーヌが出掛ける度に必ず監視を秘密裏に付ける事を続けていた。
最近良く向かうキトリニタス百貨店には何故か監視が中に入れず野放しになっているが、"百貨店だから何も無いだろう"と高を括っている様子。
~その他設定類~
宝石は剥がれると2日後ぐらいに薄く膜を貼るように固まり、厚くなっていく。
よく使う部位の宝石は硬度は高いが剥がれやすい。一気に剥がれるのでは無く、パズルのピースが外れていくみたいに徐々に取れていく。
宝石の発現は生理現象のようなもので、調子が悪い時は形は歪んだりする。
少し頑張れば形状を変えたりできる。指先に宝石を集中させて尖らせたりなど。
宝石の発現は常にとてもエネルギーを消費するため、甘いものを食べていないとすぐに疲れる。
胸や臀部など、柔らかく形状が変わりやすい部分には宝石は膜を貼らない。元々皮の薄いところ等は分厚く宝石は発現せず、少しビニールを貼ったような質感。
・顔宝石は固まる部位の中で1番硬いが、内側からは脆い。内側から少し強めな刺激があると割れる。
仕事や社交場以外では基本顔宝石を外している。口元の少し浮いた部分を噛むとポロポロと割れて剥がれる。
・目も実は宝石で覆われている。滅多に取れないが、長い間目を酷使したりするとごく稀に剥がれたりする。(コンタクトレンズのような感じ)
○セリアーヌの母国
・北諸国フラルタリア大国
北方に位置する1年の半分以上が雪で包まれる大国。国土は世界で4番目に大きく、今ではこの国に戦争を仕掛ける国は居ないと言われているほどに軍事力を有している。
気候を活かした珍しい数多くの特産品や、年中雪山から見える国をも跨ぐオーロラや夜を照らす程の流星群は有名な観光スポットとして多くの観光客が訪れる。
都市ダリアラス周辺地域のみ気温は低いながらも四季が見られる気候をしており、ミランジュ家は都市中央部の軍事施設と隣接した広大な土地に住んでいる。
○セリアーヌの家系
・当主 ラトバンス=ミランジュ侯爵 52歳
ミランジュ家5代目当主。戦争時代、小さな名の知れない貴族だったミランジュ家は、ラトバンスが戦争において武勲をあげ爵位を貰い、様々な方法で金を手に入れて侯爵にまで成り上がった。
厳格な物言いや判断で、常に上へ上がることへの手段は選ばない。セリアーヌの宝石化に関しては自分が死ぬ思いで成り上がってきた人生への、神からの"祝福(ギフト)"だと言う。
魔術検定1級持ち。彼に出来ないことは無い。
近頃はセリアーヌの動向が気になりはするが、"か弱い娘"と決めつけている為、とある研究に精を出している。
・母 ナリシア=ミランジュ 42歳
基本的に何も話さない、何も関与しない。セリアーヌの宝石が利用され初めてからそれを知り精神を病み、罪の意識からセリアーヌの顔を見るだけでパニック障害を起こす様になってしまった為、現在は別邸にて療養を続けている。
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