これを『出会い』と表すのか?

 人狼は吸血鬼に気付いてはいなかった。吸血鬼はベランダから部屋へ帰還し、玄関へ行き、ドアを開け、隣の部屋へ。

 インターホンを鳴らす。人狼が気づく。人狼が吸血鬼の姿を目にする。なぜか、開けてもいいような気がする。そうだ、湊だ——人狼が気づく。面影が残っている。


「グガ……入っていいよ」人狼がいった。

「日本語、話せるんだね」吸血鬼がドアを開けながら、いった。

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社会人の吸血鬼と人狼の初恋 沼津平成はテツこりと旅行中です。 @Numadu-StickmanNovel

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