後宮料理伝〜後宮女官は皇帝陛下のお気に入り!〜

𦚰阪 リナ

序章

「ええー?もう売り切れたの?」

「楽しみにしてたのにぃー」

「仕方ないだろ?あれは結構売れるんだ。5カ国を統一なさった鈴燕 りんえんさまの一生を絵描く物語だからね」

「ま、仕方ないわね」

「まいどー!」





いつからだろう、料理を作って美味しいと言ってくれる人が現れたのは。

いつからだろう、たったひとりの料理が5カ国統一を手伝い始めたのは。

あなたがいたから。

わたしは輝き始めたー


「ずっと、おそばにいさせてください!蒼卒!」

「そなただけだ、余のそばにいてほしいと願った人は…。そばにいよう、なにがあろうと…」


これは、後世に残る料理にまつまる伝説の物語、

後宮料理伝ー

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