星に願いを

@arakune1113

ある歴史家の記述

星に願いを

 昔々、人々が強く願うとき、その魂は世界と繋がり、「願いに応じた力」を手にすることができた。炎を操り、傷を癒し、未来を見通す――その力はまさに奇跡だった。


 だが、この奇跡は世界を支える星の「理」に反するものだった。理を守ろうとする星の意志は、恐るべき存在「天使」を生み出す。天使たちは冷徹な秩序を振りかざし、願いの力を持つ人間たちを次々と滅ぼしていった。彼らの理の力は絶対的で、どれほど強い願いも、それに抗うことはできなかった。


 人類は滅亡の危機に瀕していた。しかし、すべてが絶望に包まれたわけではない。天使の目を逃れるため、人々は大地の奥深くに隠れ里を築き、最後の希望をつなごうとしていた。


 そして、そんな隠れ里に一人の少年が生まれた。その少年の名前は――。


 これは、少年が自らの願いを力に変え、運命に立ち向かう物語。星の理に挑む冒険の幕が今、上がる。


            ──歴史家ネアンデールの記録より


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