「結果良ければすべて……」

お題「帰る」

《今回のお題「帰る」に決まりました。明後日までに掌編メールでヨロシクねっ！》

　相も変わらずなめ腐った内容のメールに気がついたのは明け方まで遠い丑三つ時。

ワラ人形と五寸釘を持参して神社にお百度参りする時間帯に働くなんて頭おかしい。

　時差のある海外は除き「働き方改革」優先を声高に叫ぶ令和の東京であり得ない。

いやいやいや編集と名乗る職種……出版を含めた旧態依然なマスゴミの悪癖だろう。

　もちろん昼夜真逆に反転したフレックスタイム勤務と断言されれば否定できない。

引きこもり人間と違い「帰れない」もしくは「帰りたくない」理由があったりする？

『ボクにはまだ帰る場所があるんだ……こんなに嬉しいことはない』真逆の名言だ。

　半世紀近く前のロボットアニメで描かれた宇宙戦争に生き残れた主人公が発した。

地球外コロニーで勃発する戦争に巻きこまれた少年たちの成長群像劇かもしれない。

　実際のところ不人気の当時は打ち切りエンドだったりしてもどこかで火がついた。

劇場三部作から続編。続々編シリーズ派生作に等身大ロボットまで制作されている。

「おもしろければ必ず人気になる訳じゃない」宣伝広告の影響が大きく運が必須だ。

　表現法は良くないが「仕込み」や「演出」を客側に意識させずバズらせる難しさ。

もちろん「流行を生む」背後にプロデューサーがいても見えなければギリでセーフ。

　納得した上でキレイに騙されたい『推し』に余力の範囲内で貢ぐことは悪くない。