第一章

ワタシ

第2話

「んー良く寝た。」




 ベッドから出ると、真っ直ぐに鏡の前に行く。


  


  うん。今日も可愛いわ、私。



 自意識過剰とかそんなんじゃなくて、私は本当に整った容姿をしている。


  

  緩やかに波打つ金茶色の髪


  長い睫毛に縁取られた瞳は大きく、焦げ茶をしている


  たれ目がちなため、可愛らしさの中に色っぽさをみせる


  透き通るような白い肌


  高い鼻梁


  小さく、熟れた果実のように赤い唇


  ほっそりとした腰つき

  

  人形のような容姿

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