楽しみ
金子ふみよ
第1話
毎晩の楽しみがある。
焼酎の炭酸割りを2杯飲むと小一時間経っている。その後焼酎のロックを飲む。ふわりふわりと徐々に酔っている感覚に委ねられていく。何とも心地いい。これで今日という日が終わって行くのだと言う感覚も同時に起こる。今日あったことを思い出すことも、それらについて思うところがあるようなことも酔いの遊戯の相手ぐらいに馴染んだ対象として、漂うことができる。動画を見ながら飲みつつ、ふと思い浮かんでこんな文章を書いている。日々の楽しみがこういうところにあるのだと、記しておきたい気にでもなったのだろうか。瞼は飲むほどに重くなってくる。そのまま寝落ちなんてことはしょっちゅうある。電気はつけっぱなしで、この物価高騰のご時世にあって、何とも無駄遣いをしていると反省はするのではあるが、無意識なので支払いは致し方ない。何もそこまで飲む必要はないだろうとは思うのだけれども、何はともあれ、酔うと言う感覚に身を委ねることが一日の楽しみなのである。
楽しみ 金子ふみよ @fmy-knk_03_21
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