とある作者の憂鬱

第2話 キャラが動く動かない

文章『……』

　え、何か喋らなくなったんだけど。

　キャラも同じようなこと起こるよね。

　急に動かなくなる時あるよね。

　あの現象何なの？

　しかも忙しい時に限って動かなくなるんだよね。

　逆に時間有り余ってる時にはメッチャ動くの何なの？

　あと作者が言わせたいだけのセリフぶっこんだ時も。

　銅像の如く動かなくなるんだよねキャラが。

　いやまあそのお陰で動く銅像がラブコメに登場したワケだけども。

　何で銅像の如く動かなくなるんだよおおおおおおおおおおおって執筆中に私が嘆いた時『じゃあ動く銅像登場させれば良くね？』って生まれたのが動く金剛力士像なんだよね。

　うん、おかしいね。ラブコメにそんなの登場していいワケないよね。

　まあそんな感じで今、執筆中のラブコメの主人公とヒロインが止まってんのよ。

　代わりにサブキャラが暴れまわってんのよ。

　早く動いてくんないかな主人公とヒロイン。このままじゃ空気になるって。

文章『それは作者の腕がないからじゃないの（笑）』

　誰がオマエに動けって言ったああああああああああああああああああ！

　何コイツううううううううううううううううう？

　生み親を煽ってくるんだけど。こんな文章見たことも聞いたことも――、

文章『何だろう……文章に当たるの止めてもらって良いですか？』

　やかましいわ。

　何だコイツは腹立つな。論破王みてーな言い回ししやがって。

文章『それじゃあ次どうぞ』

　何で文章が進行役やってんの？

　……まあいいや、次行くか。

　舞台とキャラを設定したら勝手に動く時あるよね。

　キャラの組み合わせによっては長編になるよね小話にするつもりが。

　まあそれが【人外魔境メガネ決戦】とか【人外魔境Ｇ決戦】とかいう頭おかしいパートになったんだけど。

　何でラブコメなのに金剛力士像と戦うパートが生まれるのよ。しかもキャラたちが生き生きするんだよねそういう時に限って。目キラキラ輝かせるんだよね。

　作者が意図せず生まれたシーンで生き生きすんの何なのマジで。

　逆に考え抜いたシーンで酸素が無くなったんかっちゅうくらいキャラが苦しそうにするの何なの？

『ここには酸素が充分あります』とか説明文に入れた方が良い？

　いやそんなワケないよね。

　うん、こうやって文章書いてる途中に自分で自分をツッコむようになるんだけど私だけですか？