第22話

番犬。


それは霞の姫とも言われたユラを守るように付き従う3人のこと。



霞は常に噂の中にあった。


それはもちろんユラも。


そしてユラとともにある番犬と呼ばれる彼らも。


一人一人では気づかれなくとも、ともに行動していればその道の人間にはわかる。



その日の番犬の中心にいるのは、トレードマークの臙脂色の髪を持つお姫様ではなかった。


金色の髪を持つ少女。


霞に直接的な関わりがあった人間でなければそれがユラだとは思わない。


ユラの顔は、霞の人間の顔は何故かあまり覚えられていなかった。


その存在の印象が多きすぎるのか、普通の人としてそこに立っているなら誰も気にしない。



「……ユラ……。由良こんなとこにいたんだ。やっと、見つけた」



それは偶然か運命なのか。

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