第17話 その手が気になるんだが?


 どこに行くんだこんな時間に?

 俺は瀬下に用事ができたと告げ、その場で別れて当真くんと、少し背の高い男性のあとを尾行している。


 って、なにをしているんだ俺は? 当真くんは男だし、学生時代の友人とかじゃないのか?


 なのにカラダが勝手に動いてここまでついてきてしまった……。

 だんだんと人気ひとけのない通りへと入って行く。


 あの男、当真くんをこんなところに連れてきて何をするつもりだ? いや、別に当真くんがプライベートになにをしていても俺には関係ないことなんだが……。


 ぬぁ!?


 あの野ろ……失礼、あの男、当真くんの頭を軽く撫でやがった。


『ゾクッ』





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