歴史小説書きの考える、ある雑文

ヘツポツ斎

歴史小説の面白さ、とは

わからん。

おわり。


で、困ったことにこれ、本音です。わかんねーです。俺は何が面白いと思ってるのか。そして他の方々は。まーそんなん言い始めたら小説は言うに及ばず、全ての娯楽に対して「面白さとはなに?」みたいなヴィトゲンシュタインじみた議論をふっかけてしまいかねませんので、こう言いかえましょう。


「様々な興味レイヤに応じられる、様々なお話があると良い」。


これは自分が小説サイトという、「置いといてさえおけばどなたかの目に留まって頂ける、かもしれない」場に小説を置くようになり、どんどん強くなっています。市場に出回る歴史小説とは違い、無料でリーチができる。そこに様々な物語の楽しみ方に応えられるような基準があるといいのではないか。実際、割とはじめから自分はここを目途にして作品を展開しています。なのでこの辺りで、その動きをもう一歩進めたいな、と。


何か。「作品作成に当たり、明確にどこを目指すかを定める」。あ、もちろん言うまでもありませんが「皆さんにもそうしてほしい」ではないですよ。俺がそうしたい、と言うだけのお話です。


ただ、こうした辺りのグレード決めってやつは、どう考えてもAIの専門分野です。なのでそこを chatGPT に諮問しました。「歴史小説を楽しむ様々な方向けに様々なレイヤの作品を意識的に提供したい、それを五段階で設定するとしたらどのようになるだろうか」と。


以下がその出力です。



○甲

目的:

歴史的背景や主要人物を理解するための基礎的な導入。

内容:

 物語の舞台となる五胡十六国時代や晋末宋初の簡単な説明。

 歴史上の重要な事件や地域、国家、主要人物の相関を明快に整理。

 物語性を重視せず、ストーリーは単純で、人物描写や背景説明に多くを割く。

 例: 「南燕の建国と滅亡」「北魏の台頭」など1つの出来事に絞った短編形式。

読者の負担:

歴史の専門知識がなくても読めるよう工夫し、現代の地図や比喩を活用。


○乙

目的:

具体的な登場人物を通して歴史を理解する。

内容:

 歴史背景に基づいたフィクションを展開。主人公を1人に絞り、視点を限定。

 政治や軍事の話題は最小限に抑え、個人の感情や葛藤に重点を置く。

 「広固城を舞台にした市井の人々の日常」など、一般人を中心に描くストーリー。

 読者が共感しやすいキャラクター造形とシンプルな物語展開を重視。

読者の負担:

情景描写を重視する一方で、専門用語や複雑な設定を控える。


○丙

目的:

時代の主要人物の活躍や、物語全体のスケールを拡大。

内容:

 歴史の動乱を舞台にした英雄譚や戦記を展開。

 群像劇の形式で、各陣営の視点を切り替えながらストーリーを進行。

 例えば、「慕容超と劉裕の対峙を中心とした戦略劇」など。戦争や外交が主題。

 個々の登場人物の個性を引き出しつつ、物語全体を俯瞰させる。

読者の負担:

専門用語や歴史的事実を少しずつ盛り込むが、注釈を多用してサポート。


○丁

目的:

歴史の全体像と思想的な葛藤を深く掘り下げる。

内容:

 登場人物を増やし、各陣営の複雑な利害関係を詳細に描く。

 時代の思想や宗教、道徳観を重視し、哲学的・倫理的な議論を物語に組み込む。

 例: 「姚興の覇業の完成と没落」や「劉裕の覇道と天命の葛藤」。

 政治・軍事だけでなく、文化的要素や宗教的背景も織り交ぜる。

読者の負担:

人物や国家間の関係図や、時代背景を把握することが必要。


○戊

目的:

物語と史実、思想が融合した重厚な歴史文学。

内容:

 歴史、哲学、政治、軍事、宗教の全てを含み、登場人物の心理や葛藤を徹底的に掘り下げる。

 長大な物語の中に伏線を張り巡らせ、象徴性や暗喩も駆使。

 現在の作品のように、個人の悲劇と国家の興亡が交錯する壮大な物語。

読者の負担:

歴史知識や思想への理解、登場人物の思考を深く読み解く読解力が求められる。



以上、「今後はこの辺のバランスを加味して作品作りを進めていきたいな」という宣言でした。今後ともよろしくお願いします。

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