第3話 ひまわり
わたしの
おばあちゃんは
はたけで
いらなくなったものを
もやします。
わたしは
火がぼうぼうと
もえてるのがすきです。
きれいだし
あったかいからです。
ちかくに
【ひまわりのおうち】があります。
なつになると
おうちが見えなくなるくらいの
たくさんの
ひまわりがさきます。
みんなは
きれいだねと言ってるけど
わたしは
ひまわりがこわいです。
大きいおめめで
わたしを
みおろしているみたいで
たべられてしまうかもしれないって
おもうからです。
【ひまわりのおうち】のおばちゃんは
とてもやさしくて
いつも
ひまわりにお水をまいています。
らいねんも
きれいにさいてねと
ひまわりに はなしかけています。
だから
わたしは
おばちゃんのおうちを
もやしました。
おおきな
火はとてもきれいでした。
ひまわりは左右に
ゆらゆらとゆれていました。
これで
らいねんから
わたしは
こわいおもいをしません。
おばあちゃんみたいに
いらないものを
もやせました。
おわり。
きたみや りえ
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